1999年9月17日

ニューヨーク-ワシントンDC

 ニューヨークで楽しいナイトライフを満喫したかずちゃん、翌朝さわやかに目覚め、次の目的地をワシントンDCに定めました。飛行機で行けばすぐですが、以前学会で訪れたときにThe Mallの整然とした佇まい、そして治安の良さに非常に感動した土地だったからです。(ここでは安心して地下鉄に乗れます。ニューヨークとは大違い!)近いのでニューヨークとワシントンの観光を兼ねてのフライトにします。

 ワシントンDCにはいくつも大きな空港がありますが、ここでは私が実際に利用したDulles国際空港を選びました。Christpher Gilbert氏の作られたiadfs98.zipを使わせていただきます。このファイルにその後同氏がアップされたiadpatch.zipでパッチを当て、さらにSean Tolmasoff氏の作られたスタティックシナリー(siad98v1.zip)を乗せて使いました。このDullesも大変詳細な作りになっています。というよりアメリカに移ってからはどのシナリーも大変細かく且つ精細な作りになっていることに驚かされます。やはりFSの生まれた国だけのことはあります。

 現地時間の朝0730、エンジンをスタートさせます。ワシントンDCまではわずか198.2マイルですが、観光で低空飛行をすることも考え、燃料は満タンとしました。風は方位073度から7ノットです。指示されたRWY31から離陸です。高度2000南へ方位を向け、マンハッタン上空を南下します。

マンハッタン上空。

 上のスナップで、右下はセントラル・パーク、正面はロックフェラーセンターです。実際にはマンハッタンは一面ビルが建っていますが、FSではミッドタウンとロワー・マンハッタンだけにビルが林立しています。貿易センタービルの脇を高度を下げて通過し、リバティ島へ向かいます。

自由の女神像

 自由の女神像は青い像が建っていて、遠くから見ればそれっぽく見えます。ここから高度を上げ、進路を250度に向けます。ニューヨーク市街は晴れていましたが、あいにく今世紀最大といわれるハリケーン(フロイド)が近づいています。見る見る雲が出てきて雨により視界も著しく落ちてきました。高度を16000まで上げ、雲の上にでます。

 ワシントンまでは本当にひとっ飛びですが、あいにく下界は雲で覆われ何も見えません。ダレスまであと40マイルの時点で降下を開始、空港から東へ向かいポトマック川をたどってワシントン市街へと飛びます。高度は2000-3000での有視界飛行です。まだこの高度でも下の方に所々雲が出ています。まもなく市街地といくつもの橋が見えてきました。

ポトマック川からモールを眺める

 セオドア・ルーズベルト橋からゆっくり左旋回し、モールの上を議事堂に向かって飛びます。上のスナップで、右下の白い建物はリンカーン記念館です。飛んでいるとわからないのですが、スルーで近づくとちゃんと中にあの大きなリンカーンの座像が再現されているんですよ!また正面にはワシントン記念塔、右側タイダル・ベイスンの向こうに見える白い建物はジェファーソン記念館です。このなかにもジェファーソンの像がちゃんと収められています。FSってすごい!

リンカーン記念館の座像(黄色矢印)

ジェファーソン記念館と像

 ワシントン記念塔の脇を議事堂に向かって飛びます。右手に見える赤い建物は有名なスミソニアン博物館の本部です。FSなのに航空宇宙博物館がないのはちょっと残念です。(ここはアポロなんかも飾ってあったり、たくさん飛行機も置いてあって、絶対に見どころです)モールの正面に見える白い建物は議事堂です。テレビにもよく出てくるし有名ですよね。

モール上空

 議事堂を過ぎたらゆっくりと右旋回し、今度は正面からホワイトハウスへ向かいます。ホワイトハウスは建物そのものはリアルに作られていますが、周りの囲いや樹木がないため、ちょっといまいちかなぁ?って感じです。現実にこんな低高度でホワイトハウスの上空なんか飛んだら、大変なことになっちゃうでしょうね。(笑)

ホワイトハウス

 手を振っているクリントンさんに翼を振って挨拶すると(ウソ)、機首を西へ向け、ダレス空港にアプローチします。ATISによれば風はなく、視程も20マイルと良好です。ただ雲が700フィートまで下がっていることだけが問題でしょうか。01Lからの着陸を指示されましたので、ILS 111.3MHzを利用してゆっくりビジュアルでアプローチします。

ダレス空港への着陸

現地時間の0854、愛機はずらっと並ぶユナイテッドのターミナルに到着しました。飛行時間は1時間24分、使用燃料は344ガロンでした。ハリケーンの影響を心配していましたが、幸いにして風も弱く、無事到着できてほっとしました。

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