1999年9月18日

ワシントンDC - マイアミ

 ワシントンの市内観光をのんびりと楽しんだかずちゃんは、次の目的地としてマイアミを選びました。ずーっと北の方ばかり飛んできて、しばらくぶりに南の青い空が見たかったからです。それと、もう一つはこの先にどうしても訪れたい土地があるからです。でも今は内緒(笑)。

 さてマイアミはDullesと同じCristpher Gilbert氏の作られたマイアミ空港シナリー(MASF98.zip)を使わせていただくことにしました。FSデフォルトでもマイアミはずいぶん立派な作りですが、さすがにアドオンを入れるとものすごく細かいところまで再現されており、素晴らしくリアルになります。

ダレス空港を出発する愛機DASH 8

 ハリケーンによる一面の曇天の中、現地時間の午前10時、燃料を満タンに積み込んだ愛機はRWY 01R似向けてタキシングを開始しました。なぜかGPSの調子が悪く、妙な警報が鳴るため、電源をオフしたり、何回かスイッチを入れたり切ったりしながらのタキシングです。(これが次への伏線だったりする ^^;) とにかくRWY 01Rに進入、フラップを8度に下げ、スロットルをマックスまで押し込みます。順調な加速とともに機はふわっとエアボーン、、、と思いきやいきなり機体が左に大きくバンクしました!

 あわてて高度を保ちながら、ヨークを右へ切りますが、機体は全く反応しません!いろんなことを考えました。まずエンジンが片肺?いやちゃんと両方とも計器では回っています。あと以前あったのが、ドライバの関係でいきなりジョイスティックがオフになっているケース。あわててキーボードからテンキーの6を何回もたたきますが、やはり機体は左バンクのままゆっくりと左側へ回っています。困った!油圧関係の故障か??念のためFSのメニューからジョイスティックを見に行きますがちゃんと接続されています。そういえばエレベータはちゃんと反応します。あれ〜〜〜??

 とその時右上のパネルに、オートパイロットがオンになっているのに気がつきました。なんと!そうです、GPSのスイッチをオンオフしているときにGPS上からオーパイをオンにしてしまっていたのでした。機体は離陸するやいなやマイアミへ向けて方位201度へ向かおうとしていたのでした!(猛爆)

 オーパイのメインスイッチを切ると左バンクはウソのように止まりました(当たり前か ^^;)。あぁ、びっくり。でもこの事件が単なるプロローグに過ぎなかったことにこのときの私は気づくよしもなかったのでした。

リッチモンド上空を行く

 高度をFL210まで上げます。まもなく雲も切れてきました。バージニア州の山林をリッチモンドからノースカロライナ州に向けて飛びます。このあたりはハリケーンで大きな被害が出たところです。機体はまもなく大西洋の上空にでました。

ノースカロライナから大西洋へ。

 ここから2時間弱は久しぶりの洋上飛行です。所々雲も出ていますが、大西洋を眺めながらのんびりとマイアミに向かいます。右手にフロリダ半島が見えてきました。ケープカナベラルなんかもこのあたりのはずです。まもなく機はマイアミのVOR 113.9MHzを受信、次第に高度を下げながらマイアミの上空を飛びます。

マイアミ市街地上空

 マイアミのATIS 119.15MHzを受信しました。視程は良好ですが、風は014度から23ノットと強めです。09Lへの着陸を指示されました。マイアミまで10マイルの地点で大きく右旋回し、ダウンウィンドレグに乗ります。空港から10マイルで左旋回し、ファイナルアプローチに入ります。機体は左からの強い横風を受けているようで、どんどん右へ流されていきます。ILSから外れないようにクラブでアプローチします。ランディング直前でもかなり機首は左を向いたままですがやむを得ません。風に流されないよう軽くヨークを左へ切ったまま着地!、、、ところが前輪が降りた途端急激に機首を左へ振られました。慌ててヨークを右に目一杯切りますが間に合いません。滑走路を数メートル左へ外れた芝生に突っ込んでようやく機体は停止しました。

強い左からの横風でのアプローチ

何とか滑走路の中心に合わせる

そのまま慎重に設置させる

と思いきや風見効果により大きく機首を左に振られ、滑走路脇の芝生に突っ込んでようやく停止。この旅初の事故です。いやあお恥ずかしい!

到着時間は現地時間1317、飛行時間は3時間17分でした。使用燃料は640ガロンでした。車輪に軽い損傷を受けたものの、人身事故には至らなかったのが何よりでした。マイアミにて早速車輪の修理です。。。

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