1999年10月31日

デンバー - サンフランシスコ

 デンバーの空港ロビーで熱いコーヒーを飲みながら、給油時間を過ごしたかずちゃんはいよいよ西海岸に向けて飛び立つことにしました。次の目的地はサンフランシスコです。サンフランシスコは10数年前、私が初めてアメリカ大陸に歩を記した思い出の地です。そんなわけで思い入れも強くて、FSでも何回となく成田から飛んでいます。

 というわけでサンフランシスコは以前から入れているAaron Seymour氏のSan Francisco Metropolitan Area (sfmetr40.zip)をご紹介します。このシナリーはサンフランシスコのベイエリアと市街地を思いきり詳細に作った大変大きなシナリーです。KSFOだけでなく、周辺のオークランド空港やサンノゼ空港なども作り込まれています。さらに金門橋に車を配置したNathan G氏の作られたggbridge.zipもアクセントとして使わせていただきました。

 給油が完了した愛機のコクピットに戻ると現地時間の1000、再び愛機のエンジンをスタートさせました。今日のデンバーは雲一つない青空が広がっています。RWY17Lへ向けて機体を進めると、前方に離陸を待つTWAのB717が見えてきました。同じ速度でタキシングができるところがダイナの楽しさです。

TWAのB717の後をタキシング

そのコクピットビュー

 追突しないようにスピードを緩めながらTWA機の後をついていきます。TWA機が離陸していくのを眺めながら、RWYに進入します。スロットル全開、いつものように軽やかにダッシュ8はコロラドの青い空にエアボーンです。

デンバー空港をバックに離陸

 デンバーからサンフランシスコまでは898.6マイルですが、ロッキー山脈とシェラネバダ山脈という2つの山脈越えになりますので、高度はFL240まで上昇させます。雲一つない快晴が続きますが、軽い気流の乱れかわずかに機体は揺れています。でも気になるほどではありません。

ユタ州上空を行く

 ロッキー山脈を越えると大平原が広がっています。このあたりは二つの山脈に挟まれたネバダ州のグレートベースンと呼ばれるところです。右手に見える町並みはソルトレークシティーでしょうか。

シェラネバダ山脈を越える

 グレートベースンをしばらく飛ぶと再び前方に急峻な山々が見えてきました。いよいよシェラネバダ山脈、これを越えればもうそこは太平洋です。この山脈越えの中、左手にはおそらくヨセミテ渓谷が見えるはずです。以前サンフランシスコを訪れたときに友人の車で一泊がてらで訪れた景勝地です。遥か上方まで切り立った崖がとても印象的でしたっけ。残念ながら今回のフライトではどこがヨセミテなのか今一つよくわかりませんでした。

 山脈を越えると前方は一望に景色が開けてきました。そこには海も見えます。そう、あれはサンフランシスコ湾。いよいよ西海岸に到着です!

オークランド上空から湾を望む

 機はすでにオークランドのATISをキャッチしています。風は191度から8ノット。サンフランシスコのATISは受信できませんが、降り慣れた28Lに向けて降下していきます。空は真っ青なカリフォルニアの青い空が広がっています。

KSFOへのファイナル

 ゆっくりと左旋回から右旋回でファイナルアプローチに入ります。手前にはサン・マテオ橋(だったかな?)もはっきり見えます。ILS 109.55MHzを使いながらのビジュアルアプローチです。

28Lへのランディング

 おぉ、すぐ右側をカラフルなジェット機が28Rへ向けて追い越していきました。このシナリーに入っているダイナの機体でしょう。ちょっと航空会社は確認できませんでした。実際にはこんなことはないんでしょうが、ちょっと楽しい体験でした。

サンフランシスコ空港に到着

 現地時間の1208、愛機は無事スポットインです。今日のフライトは本当に雲一つなく、素晴らしい景色を楽しむことができました。待望の太平洋岸に到着です。いよいよこの大海原を越えれば3ヶ月ぶりの日本が待っています。使用燃料は578ガロン、飛行時間は3時間8分でした。

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