1999年11月13日
バンクーバー - アンカレッジ
バンクーバーからはアラスカを経てアリューシャン列島に沿っての帰国ルートです。真夏に日本を出発したかずちゃんですが、季節はすでに11月。すっかり日も短くなり、特にアラスカの方は日中が短いので、夜間飛行になってしまっては大変です。前回バーチャルの世界ではバンクーバーに1545到着でしたが、この段階ですでに陽は西に傾いていたので、バンクーバーで一夜を過ごし、翌朝再び旅立つことにしたのでした。
バンクーバーの現地時間0800、空港はまだ陽が明けきらず、お天気もあいにく厚い雲に覆われています。次の目的地はアラスカの中継地アンカレッジとしました。バンクーバーからの距離は1151.7マイル、ダッシュ8ではギリギリの距離です。アラスカのシナリーはDean
Salman氏の素晴らしい作品 Alaska Scenery Ver9.0 (alaska90.zip) を使わせていただくことにしました。これはアラスカ州全土に渡る壮大なシナリーで、小さな飛行場まで大変細かく作り込まれています。ニフティサーブの方でとおるさんがアラスカ横断記を連載されていますが(FFS、アドベンチャー会議室)、その中でこれらの空港の様子などが細かく記されていて、素晴らしい紀行になっています。一読の価値ありです。
朝焼けの中、出発を待つ
いつものように燃料を満タンに積み込むと、愛機のエンジンに火を入れました。時刻は朝8時ちょうどです。ATISの指示は24Lからの離陸です。愛機をゆっくりとタキシングさせ、いつもの心地よいエンジン音とともに24Lから軽やかに舞い上がりました。
遠くに雪山を望む
バンクーバーのシナリーも大変造り込まれており、本当ならゆっくり見物していきたいところですが、あいにくの天気と先も長いので、今回は直ちに機首をアンカレッジに向けました。上昇して低い雲を抜けると右手にはすでに真っ白に雪化粧した山々もみえます。
アラスカ湾を越える
下界は厚い雲で覆われていましたが、少し雲が切れてきたので下を見るともうそこは大海原が広がっています。地図によればここはアラスカ湾の上空です。最短経路をアンカレッジに向けて飛んでゆきます。
アンカレッジ市街上空
下界も見えずちょっと退屈なフライトを続けること4時間あまり、ようやくアンカレッジのVOR
114.30MHzとATIS 118.40MHzを受信しました。高度をゆっくり下げ低く垂れこめる雲を抜けると、そこはもうアンカレッジの市街上空でした。
アンカレッジ空港上空
直前まで風も強く視程も悪いと報じられていたのですが、空港に近づいたころ急に視程が良くなり風も止んだようです。なんという幸運でしょう!ATISの指示通りRWY
6Rに向けてprocedure turnに入ります。
RWY 6Rへのファイナル
風もなく、ILS 111.30MHzを利用しながらゆっくりとアプローチ、スムーズに着地しました。
アンカレッジ国際空港ターミナル
ターミナルビルの脇に駐機しました。時刻は現地時間の1223、飛行時間は4時間23分でした。燃料はあとわずかに残っているのみで、使用燃料は818ガロンでした。