1999年12月15日

女満別 - 羽田

 昔1年以上過ごした懐かしい街北見の夜を満喫したかずちゃんは、いよいよ世界一周に向けて最後の2フライトに入ります。バーチャルの世界ではきっとあと1日で終了です。何とも言えない感傷が胸にあふれます。さて、女満別から最終目的地那覇まではちょっとダッシュ8では届きません。そこで、私のホームグラウンド、家族の待つ東京に一旦寄港することにしました。女満別からは539マイルの距離になります。

 羽田はmasaさんの作られた素晴らしい羽田空港シナリー(ver4.0)を使わせていただきました。もちろん私が作ったアドオンの羽田ダイナミックシナリーも合わせてインストールします。

女満別の出発風景

現地時間の0830、まだ朝日が昇りきらない女満別空港で休む愛機のコクピットに座りました。燃料はグラウンドサービスさんの手ですでに満タンにされています。エンジンをスタートさせ、この旅初めてプッシュバックもお願いしました。ちょうどダイナのJAS MD-87が札幌から到着したようです。入れ替わり滑走路へタキシングを進めます。今日の使用滑走路はRWY18です。

いつものようにフルスロットルで軽くヨークを引くとふわっと愛機は冷たく澄んだ北の空にエアボーンしました。真直ぐ南下し、左下に阿寒湖と摩周湖を眺めながら高度を上げます。雌阿寒岳を過ぎた辺りからやや右に旋回、帯広を目指します。定期便は釧路から太平洋に真直ぐ出たのち右旋回で宮古へ向かうのですが、せっかくの日本上空なので今日は羽田までVORを頼りにすべて有視界飛行で飛ぼうと思います。

雲に覆われた函館上空

高度12000フィートでレベルオフし、帯広から千歳を越え函館に向かいます。やはり冬場はこちらの方は天気は今一つのようで、厚い雲に覆われた函館上空を軽く左旋回して津軽海峡を越えます。

十和田湖上空を行く

三沢から花巻へ向けて飛んでいくとわずかな雲の切れ目から右手に十和田湖を望むことができました。風はあまりなく、そう揺れないのですが、せっかくの有視界飛行なのに日本の景色が楽しめないのだけが心残りです。

仙台市上空

きはVORを頼りに真直ぐに南下していきます。仙台の上空を過ぎる辺りから少しずつ雲が切れてきました。もう目指す羽田はあとわずかです。

東京湾上空

DAIGOからAMIを経由して木更津に向かいます。冬の東京は連日空気が澄みきってよく晴れています。次第に高度を下げてゆくと東京湾上空では右手に目指す羽田空港もよく見えています。ATISによれば風は272度から7ノットです。34Lへの着陸を指示されました。

34Lへのファイナルアプローチ

木更津上空で大きく右に旋回してファイナルアプローチに入ります。右下手には海ほたるも見えています。東京湾を横切るように34Lへ進入します。風も弱くゆったりとしたランディングです。

着陸後スポットへ向かう

ジェットで降り慣れている空港ですが、プロペラ機で降りるのは今日が初めて。何か妙に滑走路が長く感じます。軽くエンジンをふかしながら誘導路に入ります。右手には羽田名物たくさんのジャンボジェットが羽を休めています。

羽田にスポットイン

1047、無事スポットインしました。2時間17分ののんびりしたフライトでした。使用燃料は512ガロンでした。さあ、いよいよ残るはあとワンフライトです。

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