零戦(正式には零式艦上戦闘機)は、当時世界が認めた傑作機で、その格闘性能は他国の
機体を寄せつけぬほど優れたものでした。 多少のスピードを犠牲にしても、軽量で格闘戦に強い
機体を、という旧日本海軍の要望により開発された零戦は、その期待通りの活躍を示すことになった
訳ですが、戦況の悪化により、その行く末はとても寂しいものでした。
軽量で格闘戦に強い。 零戦の特徴は、この一言に集約されているといっても過言ではありませんが、
格闘性能の高い機体は必然的に飛行速度が遅く、その点では欧米機に一歩道を譲っていたという
ことになります。 坂井氏の言によれば、格闘性能をとるか、速度性能をとるかは、その国の戦術思想
や国民性、用途によってそれぞれ異なった決定がなされていたとのことですが、旧日本海軍では、
空母を主眼とした艦上戦闘機であったことと、他国の戦闘機に打ち勝つという目標により、このような
軽量、小馬力の格闘戦主体の戦闘機が開発されたとのことです。
それでは、零戦の格闘性能は実際にどのくらい優れていたのでしょうか?
一説によると、当時米国は、自国の戦闘機と零戦の、1対1での空中戦を禁じていた、らしいです。
当時の米国を始めとする欧米各国の戦闘機は、その大半が速度性能を重視した機体であり、
格闘戦については、零戦の敵ではなかったのです。 そこで、各国の戦闘機は零戦との空中戦で形勢
が不利になると、とにかくダイブをして逃げる・・・ことが常套手段で、軽量で機体構造が弱く、パワーの
ない零戦は、このような逃げの姿勢をとられると、追うすべもなく諦めるしかなかったのです。
零戦の弱点はまさにこれで、戦中も、次第に零戦の機体性能が明らかになるにつれ、各国戦闘機は
格闘戦を拒み、その速度差をいかしたB&Z(Boom&Zoom一撃離脱戦法)などで戦いを挑むようになって
いったのでした。
零戦の武装は形式により若干の違いはあるかもしれませんが、機首に7.7mm×2、両翼に20mm
×2を装備しています。 特に、20mm機銃は破壊力があり、上手く撃てば、一発の命中で相手を落とす
ことができたようです。
(パイロットは13mm程度で、弾数の多いモノを望んだらしいです)
残念ながら、CFSではデフォルト機体では零戦が用意されていません。 既に発表されているCFSUでは
太平洋戦線がメインになりますので、零戦をはじめとする旧日本軍機が複数収録されます。
現在のCFSではアドオンデータという形で機体データを追加することができますが、アドオンの場合には、
全く同じ条件でのネット対戦ができないというのが悲しいところです。
(もちろんデフォルト機体の対戦には使用できません)
追加機体に関しては様々なサイトで公開されておりますが、それぞれ気に入った機体をダウンロードして
追加すれば、オフラインでの飛行では120%楽しめます。
ダウンロードサイトにつきましては下記を参考にして下さい。
また、裏技としてデフォルトの機体データとファイルを混ぜてしまうという方法もありますが、やり方は作者
の方のご苦労に反するものと受け取られるかもしれませんので、あえて書きません。
要は、Modelファイルなどを入れ替えてしまえば飛行特性などはデフォルトのままに、形だけを零戦にする
ことができるのですが・・・(デフォ対戦も多分OK)
試しに当サイトで公開しているF-15で試してみて下さい。 私は好きなように使ってもらって構いません
ので。。。 (尾輪式のF-15になりますが(;^_^A
それとCFSではありませんが、War Birds
やAce High
といったソフトでしたら零戦に乗ることができます。
これらのソフトはソフト自体は無料で、1対1のネット対戦なども無料でできます。
有料なのは腕を磨いた後に行く(行かなくてもいい。。。)アリーナでのマルチ対戦で、世界中に多数いる
エース級の人達とゲームを楽しむことができます。
WBやAHは上級設定ではCFSよりも数倍!?難しく、飛ばすだけでもかなり大変です。
といっても決してCFSが簡単なのではなく、CFSも対戦ともなると、上級者に勝のは至難の業になります。
WBやAHが難しいのは、操縦そのものです。 CFSの感覚でやってしまうと旋回しようとしただけで簡単に
スピンに突入してしまいます。 このへんのソフトでは、零戦の操縦は簡単な部類に入りますが、欧米機
などはかなり手強いです。(なのでワタクシも零戦以外は乗れない・・・)
サイズは少し大きいですが、無料でダウンロードできるので、興味のある人は是非やってみて下さい。
サーチエンジンで探せば関連サイトも多数見つかると思います。
■ FS/CFS用零戦データが公開されているサイト
Flight
Sim Com
Flymanのおもちゃ箱 さん
工房しらい さん
■ CFS用太平洋シナリが公開されているサイト
※坂井氏の著書などにも出てくるラバウルなどのシナリ
http://www.ciaoweb.net/giacmauro/Scenari3.html
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