参考図書
マニアの王道　「旅客機操縦マニュアル」　イカロス出版
この本との出会いがこのサイト作成のきっかけとなりました。すばらしい本です。ぜひどうぞ。

★はじめに
マニアの王道「旅客機操縦マニュアル」この本はすばらしいです！
B737-500 の操縦についてコックピット内で行われるであろう手順、方法が詳細にわかりやすく解説されています。
読み進むにしたがってこの本で解説されている B737-500 が Level-D 767 の操作等とシステム的にとても良く似ていることに気づきました。
そこで、今回この本の手順と解説にしたがって、また、Level-D 767 に入っているマニュアルを見ながら Level-D 767 でどれだけ真似ができるのかを試してみようと思いたちました。
また私が参加している日本語アナウンスプロジェクト「JFltcrwPro」にLevel-D767専用モードを作成し、どこまで快適な飛行を楽しめるのかを検証します。

使用ソフト　：　FS2004、Level-D767、JFｌｔｃｒｗPro、FSNav、767Quick Fuel Planner

ATCについて
離陸するまではFS2004のATCを使用しこれに従いますが、アプローチや着陸についてはFS2004のATCではおもしろくないので途中でIFRキャンセルしてLevel-D767で設定したトランジッション、STARにしたがって着陸することにします。

さてさて、どこまでできるのか、順番にやっていきましょう　(^-^)/

★前準備

● 空港ファシリティデータの導入

デフォルトの旭川空港の場合は urara さんのサイトで紹介されているＡＦＣＡＤを使って、ののさんのＨＰで公開されている旭川空港のファシリティデータを導入しておきます。
市販のものやフリーのアドオンで旭川空港を導入して入る場合はタワーが配置されているかどうか確認してください。
タワーが配置されていない場合はAFCADを使って配置することにより、ＦＳ２００４のＡＴＣからタクシークリアランスを受けて滑走路までの誘導をしてもらえます。
また、滑走路近くでテイクオフクリアランスをもらう事ができるようになります。

● その他のソフトの導入

このページでこれから説明するとおりの操作をしてみたい場合は以下のソフトをそれぞれの説明書を良く読んで導入してください。

JFltcrw-Pro
かずちゃんのプロジェクト。ＣＡさんの機内放送など、フライトの臨場感を高めるフリーソフトです。ぜひどうぞ。
Level-D 767 専用モードでお使い下さい。
ＦＳＮａｖ　４．５１
シェアウェアソフト。フライトプランを作成したり現在地を確認したり、とにかくとっても役に立つソフトです。ぜひ購入をお勧めします。
767Quick Fuel Planner
フリーウェア。７６７搭載燃料計算ソフト。必要燃料の計算にとても便利です。

● Level-D 767 の初期設定
このページの説明と同じように操作したい場合は以下の設定をしておいてください。

Level-D 767 の機体リペイントでお好きな機体に乗りこみましょう。
Level-D 767 のメニューでリアリズムの設定を行ないます。
ご自分の好みに合わせて設定してください。このページとまったく同じ操作をしたい場合は以下のように設定してください。
赤字が私の設定です。ご自分のお好みに応じて変更して下さい。

Carrier options:キャリアオプション
- Standard-style EADI or Speed tape EADI　Speed tape EADI
  EADIの標準形式またはスピードテープ形式
  Speed tape EADI を選択します。
- Dual cue Flight Director or Single cue Flight Director Dual cue Flight Director
  デュアルキュー・フライトディレクターまたはシングルキュー・フライトディレクター
  デュアルキュー型（十字型）を選択します。
- Climb Thrust Derate Washout (None, 12000, 30000) 　None
  クライムスラストの低減解除(None, 12000, 30000)　：　スラストレイテイングパネルに上昇パワーの低減を解除する高度を設定します。
  - None= Derate climb is never reduced.
    None=レベル下げ上昇は減じられません。
  - 12000= Derate climb power is removed above 12000 feet.
    12000=上昇パワーのレベル下げは12000フィート以上で解除されます。
  - 30000= Derate climb power is removed above 30000 feet.
    30000=上昇パワーのレベル下げは30000フィート以上で解除されます。
- AFDS automatic multi-channel　ON
  AFDSの自動マルチチャンネル　：　これをチェックするとＡＦＤＳは、パイロットの操作がなくても自動的に自動着陸にセットされます。
  チェックがなければ、ＡＦＤＳに自動着陸をさせるために自動着陸チャンネルをパイロットが手動で選択しなければなりません。
- GPWS altitude callouts　ON
  ＧＰＷＳの高度読み上げ　：　ここをチェックすると、着陸降下中に電波高度に基づく機体の高度が自動的に読み上げられるようになります。
  チェックがなければ高度読み上げはありません。
  JFltcrwPro の高度読上げを使用する場合はここをOFFにします。
- EADI Displays A/T flag　ON
  EADI（電子姿勢制御器）の A/T フラグ　：　ここをチェックすると、オートパイロット設定中、EADIに "A/T" が表示されます。
  チェックを外すと、"A/T" 表示は現れません。
- Airspeed BUGS option　ON
  対気速度バグオプション　：　速度バグ（目印）を設定するには、速度計の左下隅にある隠れたマウスエリアをクリックします。こうすると速度バグが自動的に設定されます。速度バグはマウスエリアがクリックされたときの状況に応じてセットされます。
  
  地上（離陸時）　：
  - チェックの場合：V1, VR, V2 (MCP bug), Vref30+40, Vref30+80.
  - チェック無しの場合：V1, V2 (MCP bug), Vref30+20, Vref30+40, Vref30+60, Vref30+80.
  飛行中（着陸時）　：
  - チェックの場合：Vref30, Vref30+40 Vref30+80.
  - チェック無しの場合：Vref30, Vref30+20, Vref30+40, Vref30+60, Vref30+80
- Load carrier options with flights　OFF
  キャリアオプションをフライトとともに読み込む　：　FS2004メニューを通じて保存したフライトを再読込みするとき、キャリアオプションが他の767パネルデータとともに読み込まれるようするときに、このボックスにチェックを入れます。
  チェックを入れなかった場合はセーブされたフライトを読みこむ時にキャリアオプションは変更されません。
Realism: リアリズム（現実性）の設定　：
以下の説明は、チェックを入れたときの状態です。チェックを入れないときはその逆の状態になります。
- Battery discharge　OFF
  バッテリーの放電　：　バッテリーの放電によりバッテリーを枯渇させます。
- Electric load shedding　OFF
  漏電　：　漏電が発生します。
- Engines damage　OFF
  エンジン破損　：　異常操作をエンジンの破損が発生します。
- Realistic fuel feed OFF
  燃料供給　：　燃料供給するために正しい燃料パネルの調整が必要になります。
  18,000フィート以上の上空では、燃料ポンプ無しではエンジンの再起動ができません。
  さらに、18,000フィート以上の上空でエンジンフレームアウトした場合は燃料ポンプはOFFになります。
- Automatic door opening　OFF
  ドアの自動開閉　：　機内と貨物室のドアが自動で開閉します。
- IRS position drift　OFF
  IRS位置の編流反応　：　IRSが編流誤差に従います。
- IRS needs position entry　OFF
  IRSの位置情報設定の必要性　：　ＩＲＳが位置合わせ中にIRSの座標入力が必要です。
- IRS real align duration　OFF
  IRSの位置合わせ時間時間　：　IRSの位置調整完了までに１０分間（実機の所要時間）かかります（チェック無しでは２分間）
- Autoland restrictions　OFF
  自動着陸の制限　：　自動着陸システムがシステムの制約（AFDSの項、参照）を受けます。
  チェックが無ければいつでも自動着陸できます。
- Failures repaired by ground crew　ON
  地上クルーによる故障トラブルの回復　：　故障が自動的に回復した状態になります。
- FMC tunes ILS　ON
  FMCのILSチューニング　：　FMCが着陸滑走路を選択するとILS周波数がILS受信機に自動的にチューニングされます。
- Load realism options with flights　OFF
  フライトとともにリアリズムのオプションを読み込む　：　FS2004のメニューから保存されたフライトを読み込むとき、ここで設定したリアリズム（現実性）のオプションを他の767パネルデータと同時に読み込むようにするにはここにチェックを入れて下さい。
  チェックをはずした場合はセーブされたフライトを読みこんだ時にリアリズムオプションは変更されません。
JFltcrwPro プロジェクトで Level-D 767 の日本語音声を公開する予定です。
日本語音声の公開がされていましたら説明を良く読んでインストールし、以下の設定をして下さい。
ご自分の好みに合わせて設定してください。このページとまったく同じ操作をしたい場合は以下のように設定してください。
赤字が私の設定です。ご自分のお好みに応じて変更して下さい。
- Load preferences with flights　OFF
  選択項目をフライトと一緒に読み込む　：　FS2004のメニューから保存されたフライトを読み込むとき選択項目オプションを他の767パネルデータと同時に読み込むようにするにはここにチェックを入れて下さい。
  チェックをはずした場合は保存されたフライトを読みこんだ時に選択項目は変更されません。
- A/T inhibits manual throttle　ON
  A/Tのマニュアルスロットルの禁止　：　ジョイスティックのスロットルがオートスロットルの設定と干渉するようであれば、ここにチェックを入れて下さい。
  ジョイスティックの干渉は、フライトの状況に適合しないランダムスロットルの変更と見なすことができます。
- LEVEL-D Menu　Always active
  LVEL-Dメニュー　：　FS2004のメニューバーに"LEVEL-D"のメニューを表示させる、させないは、選択項目の横にあるラジオボタンから指定して下さい。
- Level-D Panel　ON　音量は任意
  LECVEL-Dパネル　：　767パネルの計器と音声の音量特性を制御します。
  チェックすると、767パネルの音はスライドバーで設定されたレベルにより調整されます。
  チェック無しでは、音レベルの調整はされません。
  このオプションが、FS2004の音量設定に影響を与ることはありません。
- First Officer
  F/O（副操縦士）　：　F/Oが取り得るさまざまな状態を設定します。
  バーチャルF/Oは選択した業務に対して、読み上げや操作を行います。
  - F/O Active　ON
    F/Oの動作をアクティブにする　：　選択した業務に対する読み上げや操作をF/Oが自動的に行います。
    F/Oの音声は、ドロップダウンリストの中から、好きな音声が選べます。
  - F/O handles gear　OFF
    F/O のギア操作　：　ここにチェックを入れると F/O がランディングギアの上げ下げを自動的に操作します。
  - F/O handles flaps　OFF
    F/O のフラップ操作　：　バーチャル F/O がミニマムフラップ速度に応じて自動的にフラップの上げ下げを行います。
  - F/O resets MCP Alt　OFF
    F/O による MCP 高度のリセット　：　バーチャル F/O が自動的に MCP の高度を設定します。
- Crew Voices　JFltcrwPro
  クルー音声　：　ドロップダウンメニューからクルーの音声を選べます。
キー設定
デフォルトの Level-D 767 のキー設定で JFltcrwPro とぶつかっている「Ｃ」キーの設定を Level-D 767 のメニューから選択して削除しておいてください。

● 基本的な画面構成＆操作

画面構成

①：ＥＡＤＩ輝度調整、②：ＥＨＳＩの輝度調整

③：オーバーヘッドパネル表示／非表示

④：ペデスタル表示／非表示
これくらいの大きさがメインパネルの計器類を見ながら操作できるので使いやすいと思います。
自由に大きさを変更できるので、好みの大きさに調整しましょう。

⑤：ＦＭＣ表示／非表示

これはデフォルトでこの位置＆大きさです。
ここが一番使いやすいです。

● ＥＩＣＡＳの表示切替

以下のボタンで下側のＥＩＣＡＳの表示を切りかえることが出来ます。
また、ボタン⑥は上側のＥＩＣＡＳの輝度調整、ボタン⑦は下側のＥＩＣＡＳの輝度調整です。