FOR FLIGHT SIMULATOR USE ONLY. NOT FOR USE IN REAL AVIATION. Level-D Simulations 767-300...........Page 51
FLIGHT CONTROLS

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フライトコントロール


767のフライトコントロールは、2つのグループに分かれています。
プライマリフライトコントロールは、エレベータ(昇降舵)、エルロン(補助翼)、およびラダー(方向舵)です。
セカンダリフライトコントロールは、前縁スラット、後縁フラップ、スタビライザートリム、エルロントリム、ラダートリム、およびスポイラーです。
それらコントロールのいくつかは、その機能のために油圧動力が必須です。
他のコントロールは、バックアップとして利用する代替システムに、電子的な動力を使います。


プライマリフライトコントロール

エレベータ、エルロン、ラダーは、ヨーク(操縦桿)、キーボードあるいは、オートパイロットを介して制御されます。
フライトコントロール面(操縦翼面)の動作は、下側のEICAS STATUSページでモニターできます。
それらコントロール面は、機能させるために油圧動力が必須です。
プライマリフライトコントロールは、部分的な油圧システムの故障の場合に冗長性を確保するため、3つ全てが結合した油圧システムから油圧動力を受けます。

もし2つのエンジンのフレームアウト(突然の燃焼停止)により油圧動力が完全に失われると、中央油圧システムにあるラムエアタービン(RAT)が、自動的に展開されます。
RATは、全てのプライマリフライトコントロールの動作のために、中央システムにあり、十分な油圧動力を提供します。
RATは、必要に応じてオーバーヘッドパネルスイッチを介し手動で展開することもできます。
130ノットの最小対気速度が、RATを適切に機能させるために必要です。

エルロンは、それぞれの翼にある内側制御面と外側制御面を持ちます。
外側エルロンは、スピードの増加を抑えます。
速い大気速度時に翼のねじれの動きを抑制します。
内側エルロンは、後縁フラップが展開されると下がります。
これは、より大きなエルロン制御やフラップ展開による揚力を可能にします。
エルロンが下がったことは、STATUSページにあるフライトコントロールディスプレイで確認できます。

プライマリフライトコントロールへの油圧動力の配分は、1つの油圧システムが重要な制御面に対し部分的な制御を提供できるようになっています。
エレベータとラダーは、3つ全ての油圧システムからの油圧動力を受けます。
エルロンは、次ような油圧動力を受けます :


セカンダリフライトコントロール

セカンダリフライトコントロールとは、前縁および後縁フラップ、スタビライザートリム、エルロントリム、ラダートリム、スポイラーを指します。
スポイラーは、通常のオペレーションのために油圧動力が必須です。
スポイラーにはバックアップシステムはありません。
フラップとスタビライザートリムは、油圧により動作し、バックアップモードでは電子的な動力になります。


フラップ

前縁スラットと後縁フラップは、中央油圧システムのみからの油圧動力を使います。
フラップ位置は、ペダスタル上のフラップハンドルもしくはキーボードにより選択します。
フラップ位置は、メインパネル上にあるフラップ表示器に表示され、次の位置が選択可能です: Up, 1, 5, 15, 20, 25, および 30。
フラップ1の選択では、前縁スラットのみ所定の位置に移動します。
後縁フラップは、フラップ5を選択することで動き始めます。

通常の離陸フラップ設定は、15です。
性能上必要であれば、離陸時にフラップ5を選択することも可能です。
通常の着陸フラップ設定は、30です。
状況的にリデュースドフラップ設定の利用が必要な時(例えば、強風時)、フラップ25も使用できます。
フラップ20は、1エンジンによる緊急着陸時のみで使用します。

フラップワーニングシステムは、前縁および後縁フラップの両方の移動が選択されたときに、モニターします。
もし、前縁スラットが故障すると、LEADING EDGE の警告がアクティブになります。
もし、後縁フラップが故障すると、TRAILING EDGE の警告がアクティブになります。
もし、それら警告のどちらかを受信すると、代替フラップシステムがフラップの不調を補うために使います。

代替フラップコントロールは、フラップを電子的に移動することで可能となります。
代替フラップコントロールは、メインパネル上にあるフラップ表示器の下に配置されています。
LE (前縁) or TE(後縁) ボタンを押すと、それぞれのフラップシステムが電子的な手続きにより作動します。
フラップは、セレクタスイッチが使用する位置に移動します。

フラップロードリリーフは、フラップ30が選択されると使われます。
もし、対気速度がフラップ30の限度を超えていると、対気速度がフラップ30のスピード限度以下に減速されるまで、フラップは自動的にフラップ25にリトラクトします。
フラップロードリリーフは、代替フラップコントロールを使うときは供給されません。


スタビライザートリム

スタビライザートリムシステムは、フライト中にトリムコントロールがエレベータを強制するためパイロットとオートパイロットの両方で使われます。
このシステムは、左および中央油圧システムの油圧動力を使用します。
パイロットは、ヨークやキーボードを使用しトリムを動かします。
オートパイロットは、CMDモードをエンゲージしたとき自動的にトリムを動かします。
トリム位置表示器は、スロットル1/4のところのペダスタル隣に配置されています。

スタビライザートリム警告システムは、スタビライザートリムが指示していない動作をしていなかモニターします。
UNSCHEDULED STAB TRIM 警報は、スタビライザートリムの動作がパイロットやオートパイロットから適切に指示されたものでないことを検知すると、発出されます。
これは、いわゆる"ランウェイトリム"状態と呼ばれます。
この状態を修正するには、スタビライザートリムシステムへの油圧動力を切り離すため、ペダスタル上に配置されている2つのSTAB TRIM COUT OUTスイッチを使います。

もし、通常のトリムスイッチが故障した場合、代替スタビライザトリムコントロールが、ペダスタル上で使用可能です。
STABやTRIMとラベルされたレバーを動かすと、機械的にトリムを動かすよう信号を送ります。
油圧動力は、代替トリムコントロールを使用するためのスタブトリムとして必要です。


スポイラー

スポイラーは、上がるときの翼の揚力を減少させる、主翼上のスラットパネルの集合です。
主に、通常よりも急な降下が必要とされる時や着陸中の接地時に使用されます。
それぞれのスポイラーパネルは、3つの油圧システムの1つから動力を得ており、複数の油圧システムが故障になっても両翼において一部スポイラーの展開が可能です。

スポイラーは、ペダスタル上のスポイラーハンドル、もしくはキーボードを使用することにより制御されます。
ARMEDの位置は、翼から着陸ギアへ航空機の重量移動を容易にするため、着陸時に自動的にスポイラーを展開するためにあります。(バウンドを防ぐためなど)
航空機がゴーアラウンドにより再びエアボーンした場合に、システムのロジックはスポイラーを再格納します。
スポイラーは、スラストリバーサーが有効になるといつでも、自動的にそれぞれの位置に展開されます。


エルロンおよびラダートリム

エルロンとラダートリムコントロールは、ペダスタル上で見つかります。
それらコントロールは、エルロンとラダーに意図しない力を与えることで0にするために使います。


フラップコントロールと表示器

1- フラップレバー : マウスもしくはキーボードで制御します。

2- フラップ表示器 : 左右のポインタが、両翼の実際のフラップ位置を示します。

3- フラップ警告 : フラップが指示した位置にない場合点灯します。

4- 代替フラップセレクタ : 選択した位置にフラップを、電子的に移動します。
セレクタは、TE、LE ALTN ボタンの両方もしくは一方が押されるとアクティブになります。
フラップロードリリーフは、代替フラップセレクタを介しフラップ30を選択したときには使われません。

5- TE と LE 代替フラップスイッチ : 作動せるため代替フラップセレクタを選択しなければなりません。

注意 : 代替フラップシステムを使うとき、フラップハンドルは代わりに選択したフラップ設定に一致させて動かす必要があります。

6- スポイラーコントロールレバー : 両翼のスポイラーの動作を制御します。
コックピットには、スポイラーの位置を表示する表示器はありません。


スタビライザートリムコントロールと表示器

1- スタブトリム表示器 : スタビライザートリムの現在位置を表示します。

2- スタブトリムカットアウトスイッチ : 操作不能時のトリム状態を停止するために使います。

3- スタブトリム手動制御レバー : マウスによるそれらレバーの移動は、スタビライザートリムを指定した方向へ移動させることで行います。


フライトコントロール表示器


下側EICAS STATUSページ上に表示されます。
それぞれのフライトコントロール面の実際の位置が表示されます。


エルロンとラダートリムコントロール


1- エルロントリムコントロールスイッチ : エルロントリムを左右に動かすためにマウスを使います。

2- エルロントリムインデックス : シミュレータコンベンションが、エルロントリムの現在値を表示するために使います。

3- ラダートリムコントロールノブ : ラダートリムを左右に動かすためにマウスを使います。

4- ラダートリムインデックス : ラダートリムの現在値を表示します。


フライトコントロールの標準操作手順(ノーマルプロシージャ)

PREFLIGHT
飛行前

代替フラップセレクタ - NORM
LE および TE スイッチ - ALTN が表示されないこと
スタビライザートリム - 4 ユニットに設定
スポイラー - DOWN
スロットル - CLOSED
フラップ - UP
STAB TRIM CUTOUT スイッチ - ガード付 NORM
エルロンとラダートリム - 0に設定



STARTING
始動

始動後 :
フラップ - 5 もしくは 15 に設定
スタビライザートリム - 4 ユニット、あるいは必要に応じて設定
フライトコントロール - STATUSスクリーンで適切に動作することをチェック



IN FLIGHT
フライト中

離陸後 :
フラップ - UP

アプローチ :
フラップ - 減速時必要に応じて設定 (着陸時にはフラップ30を設定)
スポイラー - ARMED



POSTFLIGHT
飛行後

フラップ - UP
スポイラー - DOWN
スタビライザートリム - 4ユニットにリセット
エルロンとラダートリム - 0にリセット




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