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FUEL SYSTEM

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FUEL SYSTEM(燃料システム)


合計161,000ポンドの燃料を搭載できる容量を持つ3つの燃料タンクは、翼と胴体の中央に収容されています。
それぞれのタンクには、エンジンあるいはAPUへ圧縮された燃料を送るための2つの電気ポンプがあります。
3つタンク全てに、2つのクロスフィードバルブを介してどちらのエンジンにも燃料を供給できます。
フライト中にタンク間の燃料を移動させる装備はありません。
オーバーヘッド燃料パネルでは、表示されているのと同じ量の燃料を燃料システム介し制御できます。


Main Wing Tanks(主翼タンク)

それぞれの翼には、1タンクあたり40,700ポンドの燃料を搭載できる燃料タンクがあります。
それら2つのタンクは、メイン燃料タンクと呼ばれます。
それぞれのタンクには、エンジンに圧縮された燃料を供給するための、前部(FWD)と後部(AFT)と記載された2つの燃料ポンプがあります。
もしそれらのポンプが故障すると、それぞれの主翼タンクからの燃料は、ほとんどの高度においてエンジンへ重力方式で供給できます。
高高度での重力方式での供給は、エンジンパワーの減少やエンジンフレームアウトに至るかもしれません。

燃料ポンプは、1つのACバスの故障が1つタンクに対し1つの燃料ポンプが作動したままになるよう、交差した有線の構成をもつメインACバスを介して動作します。
左のメインACバスは、左のAFTおよび右のFWD燃料ポンプを作動させます。
右のメインACバスは、左のFWDおよび右のAFT燃料ポンプを作動させます。

APUの動作用燃料は、通常左の主翼タンクから供給されます。
APUのスイッチがONになると、左のFWD燃料ポンプが自動的に作動し、AC電源が有効になります。
よって、左のFWD燃料ポンプのPRESSライトは、ポンプスイッチの位置によらずAPUが使用中であるときはいつでも消灯します。

燃料パネル上のFUEL CONFIGライトは、残燃料の容量が少ないか、メインタンクで不均衡な燃料の状態であることを示すため、点灯します。
もし、主翼タンクの燃料の容量が2,200ポンド以下に減少すると、燃料パネル上のFUEL CONFIGライトがEICASへのLOW FUEL警告とともに点灯します。
もし、主翼タンクの左右のバランスが、1500から2500ポンド(航空機の重量にも依存する)内に維持されていないと、FUEL CONFIGライトが点灯し、FUEL CONFIGのEICASメッセージが表示されます。


Center Tanks(中央タンク)

中央燃料タンクは胴体に収容されており、80,400ポンドの燃料を搭載することができます。
このタンクは、エンジンへ燃料を送る左と右と表示された2つの電気燃料ポンプを持ちます。
中央タンクの燃料ポンプは、メインACバスにより動作します。
左のメインACバスは、左のポンプを作動させます。
右のメインACバスは、右のポンプを作動させます。
主翼タンクと違い、燃料は中央タンクから重力方式で供給できません。
これは、中央タンクの燃料に2つの電気燃料ポンプを完全に依存しているためです。

中央タンク内の燃料ポンプは、主翼タンクポンプの外部への圧力を2度与えます。
中央タンクの燃料ポンプがONであるときはいつでも、それらポンプが主翼タンクのポンプにより生じる圧力が加えられるまで、エンジンは中央タンクからのみ燃料が供給されます。
通常の操作において、燃料が中央タンクに搭載されているときは、燃料パネル上の全ての燃料ポンプをONにします。
この構成では、中央タンクからの燃料が先に消費されます。

中央タンクの燃料ポンプは、それぞれのエンジンが停止している、あるいはN2が50%以下の場合はいつでも、動作を制限できます。
この状態では、たとえポンプのスイッチがオンであっても、それぞれの中央タンクポンプスイッチのPRESSライトが点灯するでしょう。
この制限は、それぞれのエンジンのN2が50%以上のときはいつでも解除されます。

燃料パネル上のFUEL CONFIGライトは、中央タンク燃料の容量が1200ボンド以上で、中央タンクポンプがオンに選択されていない時はいつでも、点灯します。


燃料の容量と分散

燃料容量計は、オーバーヘッドパネル上、ちょうど燃料パネルの下にあります。
3つ全てのタンクの燃料容量を加算した合計燃料容量が、表示されます。
合計燃料容量は、FMCからも入手できます。
燃料容量計は、バッテリバスから動力を得ます。

航空機が給油する時、主翼タンクが通常最初に満杯になります。
80,000ポンド以上の燃料が必要の場合、主翼タンクが満杯になった後だけ中央タンクが使われます。
中央タンクに搭載される燃料はいずれも、主翼タンクから使われる燃料より先に燃焼されなければなりません。
これは、エンジン始動よりも先に全ての燃料ポンプをオンにすることで行われます。
中央タンクが空になると、エンジンへの燃料は主翼タンクから中断せずに送り続けられます。
中央タンクポンプのPRESSライトは、燃料が中央タンクから使い尽くされると点灯します。


燃料のクロスフィード(移送)

燃料システムは、通常いずれかの中央タンクの燃料が使い果たされると、それぞれのエンジンに供給する主翼タンクからの燃料で作動します。
燃料パネル上の2つのクロスフィードバルブは、ある1つの主翼タンクからそれぞれのエンジンに燃料を供給させます。
両バルブスイッチは、通常クロスフィード操作の間にオンにします。
しかし、クロスフィードのためには1つのバルブのみあれば十分です。
2番目のバルブは、システムの冗長性のためにあります。

主翼タンク燃料のバランスは、バランスがとれるまで、もっぱら最も搭載量の多い主翼タンクから燃料を両エンジンへ供給することで維持されます。
クロスフィードバルブを開くことで、1つの主翼タンクからの燃料をクロスフィードマニホールドを通って、両エンジンに燃料が供給されます。
これは、クロスフィードバルブを開くことで行われ、燃料の残容量が少なくなると主翼タンクの燃料ポンプをオフにします。
主翼タンクが均一のとき燃料ポンプをオンに戻し、燃料システムを通常の動作に戻すためクロスフィードバルブを閉じます。

燃料クロスフィードは、主翼タンクを過負荷にするため、中央タンクポンプが作動しているときは働かないことに注意してください。
また、クロスフィードバルブは、主翼タンク間の燃料の移送も行いません。


燃料投棄

今回は、動作しません。
この機能は、将来追加される予定です。


燃料パネルの制御


1- FWD(前方)およびAFT(後方)メイン燃料ポンプスイッチ: 主翼タンクにあるFWDとAFT燃料ポンプの動作を制御します。

2 - 中央タンク燃料ポンプスイッチ: 左と右の中央タンク燃料ポンプの動作を制御します。

3- FUEL CONFIG ライト: 次の理由のいずれかにより点灯します。

4- クロスフィードバルブスイッチ: クロスフィードバルブの開閉を制御します。
1つの主翼タンクで両エンジンへの燃料供給を可能にします。

1つの主翼タンクから両方のエンジンへ燃料をクロスフィード(移送)する場合:

  1. クロスフィードスイッチを押し、クロスフィードバルブを開きます。

  2. 最小量の燃料で、タンクのFWDとAFT燃料ポンプの両方をオフにします。

クロスフィード操作を終了する場合:

  1. FWDとAFT燃料ポンプの両方をオンにします。

  2. クロスフィードバルブを閉じます。

注意: クロスフィードは中央タンクポンプがONの時は作動しません。


燃料容量計


燃料容量計は、FS2004の設定に依存し、EnglishもしくはMetricのどちらかで表示します。


燃料システム標準操作手順(ノーマルプロシージャ)


飛行前

メイン燃料ポンプスイッチ - OFF
中央燃料ポンプスイッチ - OFF
クロスフィードスイッチ - OFF
燃料容量とバランス - チェック(確認)



始動

メイン燃料ポンプスイッチ - ON
中央燃料ポンプスイッチ - 必要に応じて



飛行中

中央燃料ポンプスイッチ - 中央タンクが空の時にOFFにする
燃料バランス - 維持させる

燃料クロスフィード操作手順:
中央燃料ポンプスイッチ - OFF
クロスフィードスイッチ - ON
メイン燃料ポンプスイッチ - タンクの燃料が少ない場合にOFF
均一の場合:
メイン燃料ポンプスイッチ - ON
クロスフィードスイッチ - OFF
中央燃料ポンプスイッチ - 必要に応じて



飛行後

メイン燃料ポンプスイッチ - OFF
中央燃料ポンプスイッチ - OFF




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