FOR FLIGHT SIMULATOR USE ONLY. NOT FOR USE IN REAL AVIATION. Level-D Simulations 767-300...........Page 129
HYDRAULIC SYSTEM

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油圧システム


油圧動力は、フライトコントロール(プライマリとセカンダリ)、着陸ギア、およびブレーキを駆動させるために使われます。
767には、3つの独立した油圧システムがあります: 左、中央、そして右。
それぞれのシステムには、分離されている動力源で駆動する複数のポンプがあります。
左と右のシステムには、エンジン駆動ポンプと電気デマンドポンプがあります。
中央のシステムには、電気駆動ポンプと空気駆動ポンプ(ADP)があります。
このデザインは、1つあるいは2つの油圧システムが欠けても、基本的なフライトコントロールや関連するシステムの限られた操作を行えるようにするためです。
ラムエアタービン(RAT)は、完全に油圧システムが故障した場合の危機的なフライトコントロール時の動力として利用されます。


左および右の油圧システム

両システムには、エンジン駆動プライマリポンプと電気デマンドポンプがあります。
それぞれのポンプは、通常システムの要求を満たすだけの能力があります。
左のシステムは、エルロン、エレベータ、ラダー、スポイラー、スタブトリム、左のオートパイロット、ヨーダンパー、そしてラダーレティオに、油圧動力を供給します
右のシステムは、エルロン、エレベータ、ラダー、スポイラー、右のオートパイロット、ノーマルブレーキに油圧動力を供給します。

エンジン駆動デマンドポンプは、プライマリポンプスイッチがONで、それぞれのエンジンが駆動しているとき、通常システムの要求を満たすよう継続的に動作します。
プライマリエンジンポンプスイッチは、通常左をONにし、異常時操作の間だけはOFFにします。
火災ハンドルを引くとそれぞれのプライマリポンプをOFFにし、油圧システムからプライマリポンプを分離します。

電気駆動デマンドポンプは、要求に応じて作動し、通常システムの要求を満たすために十分な圧力を供給するだけの能力があります。
それぞれのデマンドポンプは、独立して動力が供給されます。
左のデマンドポンプは、右のメインACバスにより動力が供給されます。
右のデマンドポンプは、左のメインACバスにより動力が供給されます。
制御は、OFF、AUTO、およびONの3つの位置のある回転スイッチにより行われます。
AUTOの位置にすると、デマンドポンプは、プライマリポンプが故障したり、OFFの場合に作動します。
ONの位置にすると、デマンドポンプはプライマリポンプのステータスにかかわらず断続して作動します。
3つのポンプは、全ての航空機の操作において通常AUTOモードにし、ゲートでOFFにします。


中央油圧システム

このシステムには、エルロン、エレベータ、ラダー、スポイラー、中央オートパイロット、代替ブレーキ、フラップ/スラット、着陸ギア、およびノーズホイールステアリングに油圧動力を供給する、2つの電気駆動プライマリポンプと1つの空気駆動デマンドポンプ(ADP)があります。
電気駆動ポンプは、通常中央システムの要求を満たすよう継続的に作動します。
ADPは、通常フラップやギアのような高要求アイテムの動作の間、補足的に油圧動力を供給します。
ADPはまた、両方の電気駆動プライマリポンプが故障しても、通常システムの要求を満たすだけの能力があります。

中央プライマリ電気ポンプは、No.1とNo.2と呼ばれ、2つの別々の動力源として動作します。
No.1ポンプは、左のメインACバスの動力により動作します。
No.2ポンプは、右のメインACバスの動力により動作します。
電気要求が減少すると、1つだけ動力源が有効で全ての他の電気ポンプが作動していると、No.2ポンプは作動しなくなります(スイッチの位置にかかわらず)。
両方のポンプは、全ての航空機オペレーションにおいて通常ONにし、ゲートで停止されます。

空気駆動デマンドポンプ(ADP)は、中央ダクトからブリードエアを使い動きます。
中央分離バルブは、それぞれのエンジンあるいはAPUからのブリードエアを受け取るADPのためにオープンにしなければなりません。
制御は、OFF、AUTO、およびONの3つの位置のある回転スイッチにより行われます。
AUTOの位置にすると、ADPは要求時のみの動作します。
ONの位置にすると、ADPはシステムの要求にかかわらず継続的に動作します。


ラムエアタービン

ラムエアタービン(RAT)は、全ての油圧動力が欠如した場合に、プライマリフライトコントロールの動かすための緊急システムです。
RATは、右のメイン着陸ギアのちょうど前に格納される小さなプロペラで、中央システムの油圧圧力を生成するために展開されます。
130ノットの最低大気速度が、十分なRATの動作に必要です。

RATは、フライト中の2つのエンジン故障時に自動的に展開します。
オーバーヘッドパネルにあるRATスイッチを使うことで手動でも展開することが出来ます。
1度展開されると、グランドリクエストメニューを使い地上でしまい込むしかありません。
RATは、エルロン、エレベータ、ラダー、そしてスポイラーのための部分的な油圧動力も供給します。
チェックバルブは、RATをそれら高い要求のために他の中央システムの部品を動かことから防ぎます。


リザーブブレーキとステアリング

このシステムは、異常時操作の間ブレーキシステムへ圧力を与えるため、中央システムから予備の油圧作動液を使います。
ブレーキは、通常中央システムから供給される代替の動力で右の油圧システムを使い、動力が供給されます。
もしそれら両システムの動力が欠けた場合、中央システムに予備の油圧作動液が残っていれば、予備ブレーキとステアリングシステムはブレーキの操作のために圧力を回復させます。
システムは、メインパネル上のRESERVE BKS & STRG スイッチを使うと有効になります。
スイッチがONの時、No.1電気駆動ポンプが有効になり(スイッチの位置にかかわらず)、分離バルブがブレーキシステムへの油圧圧力を伝えます。

メインパネル上のブレーキソースライトの点灯は、右および中央の両システムの油圧圧力を示しています。
ブレーキソースライトは、RESERVE BKS & STRG スイッチを使い油圧圧力が中央システムに回復したとき消灯します。


油圧システムの制御


1- SYS PRESS: それぞれのシステムの圧力が低下しています。

2- Primary Engine Driven Pump Switches: プライマリエンジン駆動ポンプスイッチ : 左右のエンジン駆動ポンプの動作を制御します。

3- Primary Electric Driven Pump Switches: プライマリ電気駆動ポンプスイッチ : No.1およびNo.2電気駆動ポンプの動作を制御します。

4- Demand Pump Selectors: デマンドポンプセレクタ : 油圧駆動ポンプの動作を制御します。


予備ブレーキとステアリングの制御



ラムエアタービンの制御


オーバーヘッドパネル上のスタートスイッチの上に配置されています。

注意 : スイッチを押すと手動でRATが展開されます。
RATを収納するためには、グラウンドリクエストメニューを使ってください(地上でのみ有効)。


油圧に関するEICASの表示


メインパネル上のSTATUSボタンを押すと、下のEICAS画面に油圧ディスプレイが現れます。

  1. それぞれのシステムの貯蓄量を表示します。
    フルは、1.0 (100%) と表示されます。
    もし"RF"と表示される場合、油圧作動液は補充が必要です。

  2. それぞれのシステムの、現在の油圧圧力を示します。
    3000 は、完全に与圧されたシステムとしては正常です。


油圧システム標準操作手順(ノーマルプロシージャ)

PREFLIGHT
飛行前

プライマリエンジンポンプスイッチ - ON
プライマリ電気ポンプスイッチ - OFF
デマンドポンプスイッチ - OFF
リバースブレーキとステアリングスイッチ - OFF
油圧容量 - チェック



STARTING
始動

プライマリ電気ポンプスイッチ - ON
デマンドポンプスイッチ - AUTO



IN FLIGHT
飛行中

通常運航では、操作は必要ありません。



POSTFLIGHT
飛行後

デマンドポンプスイッチ - OFF
プライマリ電気ポンプスイッチ - OFF




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