●フライト・アンド・ナブ・インスツルメンツ・・・・・セット・アンド・チェック

81)クロック・・・・・セット

FMCのCDUでPOS INITページに表示されているGMT (グリニッジ標準時) とメインパネルの時計が合っているか確認し、違っている場合は時計を直します。

  

82)アルティミター・・・・・セット
バロメトリック・セティング・ウィンドウにもしATISが得られている場合はその情報にもとずいて最新のQNHをセットします。そしてアルティテュード・ポインターの指針とデジタル・カウンターの数値が旭川空港のフィールド・エレベーション (飛行場標高) 700フィートにほぼ近い数値を示していることを確認します。
簡単に行うにはキーボードの 「B」 を押すだけでOKです。

 

83)バーティカル・スピード・インジケーター・・・・・チェック
バーティカル・スピード・インジケーター(昇降計) から 「OFF」 オフ・フラグが消えており、ポインターが正しくゼロを示していることを確認します。
もしオフ・フラグが表示されている場合はセレクトした側のIRSのバーティカル・スピード・データの信頼性が低いか、あるいは関連するVSI およびADC (エア・データ・コンピューター) の両方、またはどちらかが不作動となっています。

 

84)EADI(イー・エー・ディー・アイ)・・・・・チェック
EADI (エレクトロニック・アティテュード・ディレクター・インジケーター) のディスプレイ上にシステム・フェイリャーを示すフラグやアナウンシエーターがすべて消えていること、各種のシンボルが正常に表示されていることを確認します。

 

85)EHSI(イー・エイチ・エス・アイ)・・・・・チェック
EHSI (エレクトロニック・ホリゾンタル・シチュエーション・インジケーター) のディスプレイ上からシステム不良を示すフラグやアナウンシエーターがすべて消えていること、各種のシンボルが正常に表示されていることを確認します。

 

86)オートパイロット・アンド・オートスロットル・ディスエンゲージ・ライツ・・・・・テスト
87)コンパスイズ・・・・・チェック
88)グラウンド・プロキシミティー・スイッチイズ・・・・・ノーマル

















89)グラウンド・プロキシミティー・ワーニング・システム・テスト・スイッチ・・・・・プレス・モーメンタリリー
グラウンド・プロキシミティー・テストを行います。テストボタンを押すと音声警報 「グライド スロープ」 と 「Whoop Whoop プル アップ」 が発声され、ワーニングライトが点灯します。
ワーニングライトの印のところ 「PULL UP」 のところがテストボタンになっています。

 

また、飛行中におかしくなってしまい、ワーニング音声がいつまでも鳴りつづける場合は下の 「INHIBIT」 ボタンを押すと直ります。



90)N1(エヌ・ワン)・マニュアル・セット・ノブズ・・・・・プレス
91)フュエル・ユースト・リセット・スイッチ・・・・・プレス


●エンジン・インスツルメンツ・・・・・チェック

92)N1(エヌ・ワン)・・・・・ゼロ
93)EGT(イー・ジー・ティー)・・・・・ノーマル
94)N2(エヌ・ツー)・・・・・ゼロ
95)フュエル・フロー・・・・・ゼロ
96)オイル・プレッシャー・・・・・ゼロ
97)オイル・テンペレチャー・・・・・ノーマル
98)エンジン・オイル・クオンティティー・・・・・チェック


 

99)アンティスキッド・スイッチ・・・・・オン

100)オートブレーキ・セレクト・スイッチ・・・・・RTO(アール・ティー・オー)
オートブレーキはパイロットがマニュアルでブレーキを止めないかぎり、機体がランウェイ上で完全に停止するまで作動します。RTOとはリジェクテッド・テイクオフ (離陸中止) のことであり、V1以前においてパイロットがテイクオフを中止した場合に自動的にオートブレーキが作動するモードです。

 

101)ブレーキ・テンペレチャー・・・・・ノーマル


●FMC/CDU・・・・・チェック・アンド・セット
ここからいよいよ本格的にFMCの操作に入ります。

102)アイデント・ページ・・・・・セレクト・アンド・チェック

アイデント・ページにします。
アイデント・ページの表示方法は2通りあります。
現在表示中のページは POS INIT ページですので、6L LSK を押して INDEX ページを表示し、1L LSK を押して IDENT ページへ。
POS INIT ページ以外のページから IDENT ページにするには 「MENU」 ボタン を押して MENU ページを表示し、1L LSK を押して IDENT ページへ。

この IDENT ページではアクティブ・ナビゲーション・データの有効日をチェックします。
私は「AIRAC-0503」のNavDataを導入しています。それがこのように反映されて表示されます。



103)ルート・ページ・・・・・セレクト・アンド・セット
ルートページでは出発空港、到着空港、フライト・ナンバーの入力、フライトプランの読み込みを行います。

1.「RTE」 ボタンを押してルート・ページにします。



2.出発空港の入力
フライトのオリジン(出発空港)である旭川空港の ICAO 略号 「RJEC」 をキーインし、1L LSK を押します。

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3.フライトナンバーの入力
フライトナンバー 「CRA014」 をキーインし、2R LSK を押します。
フライトナンバーはご自分のナンバーを入力してください。

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4.EHSI の表示を切り替えます
これからのデータの読み込みがどのように働くのかをより理解するために EHSI の表示を 「PLAN」 、表示レンジを 320 マイル(一番右)にしておきます。
@のつまみを一番右の「レンジ320」へ、Aのつまみを一番右「プラン」に回します。

  

5.旭川空港から新千歳空港までのカンパニー・ルート読み込み
標準ルートのことを 「CO ROUTE (カンパニー・ルート)」 と呼びます。
今回は 「飛行の準備」 のところでコピーしたファイル 「ECCC.RTE」 を使ってカンパニー・ルートを読み込みます。
カンパニー・ルートの作り方については 「FMC マニュアル」 をご覧下さい。

RJEC 旭川空港から RJCC 新千歳空港までのカンパニー・ルート名 「ECCC」 をキーインし、3R LSK を押します。

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6.読みこんだカンパニー・ルートをアクティブにします。
ルートをアクティブにするには押し間違いなどの誤操作を防止するため 6R LSK ( ACTIVATE ) を押して、「EXEC」 キーを押す2段階の操作となっています。

6R LSK ( ACTIVATE ) を押すと 「EXEC」 ボタンのインテグラル・ライト・バー(内蔵式の棒状のライト)が点灯しますので、「EXEC」 キーを押してください。
「EXEC」 キーのライトが消え、アクティブ・ルートになったことを示す ACT RTE1 と表示され、ACTIVATE プロンプトが PERF INT プロンプトに替わります。
EHSI の表示もルートがアクティブになったことを示すマゼンタ色のルートになります。

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