2.コクピット・プリパレーション

コックピットに乗り込んだら、各部のチェックおよび操作を行います。

1)メインテナンス・ステイタス・・・・・チェック
整備士より報告を受け、機内に搭載されている JOURNEY LOG を確認します。

2)ログ・アンド・ドキュメント・・・・・チェック・オン・ボード
3)ギア・ピンズ・・・・・ 5 PINS ストウド


●エマージェンシー・イクイップメンツ・・・・・CHECK

4)サーキット・ブレーカーズ(P6)・・・・・CHECK

以下の5)〜12)はアクセサリーパネル。(コックピット後方右側のパネルでのテスト&操作で Level-D767 は残念ながら操作可能になってません。)
5)ストール・ワーニング・・・・・TEST
6)TAKE-OFF Configuration Warning ・・・・・・・TEST
7)LANDING Configuration Warning ・・・・・・・TEST
8)Grand Proximitity Warning ・・・・・・・・TEST
9)DUCT LEAK ・・・・・・・TEST
10)SQUIBS ・・・・・・・TEST
11)RES BRAKE and STEERING Rest / Disable Switch Guard ・・・・・・・・CLOSED
12)BULK Cargo Heat Selector ・・・・・・・・VENT



★オーバーヘッドパネル操作 A

オーバーヘッドパネルの操作を行うには順番があります。まずオーバーヘッドパネルを左側の機体後方側(AFT側)から前方へ。そして右側の列も同じような順序で行っていきます。これはチェックや操作に抜けがないようにするためです。




13)IRS・モード・セレクターズ・・・・・ALIGN THEN NAV

IRS・モード・セレクターズ・スイッチがOFFの位置にある場合には@ABをNAV位置にします。すでにNAVになっている場合には一日の初便では FULL ALIGN、各便間であれば QUICK ALIGN をします。

●FULL ALIGN の場合には、IRS・モード・セレクター・スイッチをOFFにしてからNAVにします。
●QUICK ALIGN の場合には、NAVからALIGNのポジションに回し、NAVに戻します。

NAV位置にするとBのように 「ON DC」 ライトが一時点灯した後、Aのように消灯し、@のように 「ALIGN(アライン)」 ライトが点灯することを確認します。
アライン・ライトは IRSがNAVモードになる前に2分間(本物は7分間)点灯します。
ディスプレイ・セレクト・ノブCを 「HDG」 に合わせると、あと何分かかるかが表示されます。

 


●FMC/CDU・・・・・セット・プレゼント・ポジション

FMSのIDENTページで日付を確認後、R6を押して 「POS INIT PAGE」 にします。
「REF AIRPORT」 と 「GATE」 をENTERして 「SET IRS POS」 にENTERします。


14)POS INT(ポジション・イニシャライゼーション)・ページ・・・・・SELECT

FMCのCDU (コントロール・ディスプレイ・ユニット) を表示し、現在位置をIRSに入力する画面 POS INIT ページにします。

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15)GMT・・・・・CHECK
CDUのGMT (グリニッジ標準時) が正しいことを確認し、違っている場合は修正します。




16)プレゼント・ポジション・・・・・ENTER
IRSに現在の機体の正確な位置を入力します。
これは上記で行ったIRSをNAVに合わせてからアラインされるまでの2分間の間に行います。

プレゼント・ポジションの入力方法については 「Level-D 767」 マニュアルを良く読んで行ってください。

★IRUアラインのリアル設定について
メニュー 「Level-D」 を選んで 「Realism & carrier options...」 を開きます。





リアリズム設定で 「IRS needs position entry」 のチェックをはずすと簡単モードとなり、IRSのポジション設定を行わなくても上記 27) でIRUをNAVに合わせた後タイムアップすると自動的に最適な位置情報が設定されます。
チェックを入れてリアルモードにすると、IRUをNAVに合わせた後、正しく位置情報を設定しなかったばあいはタイムアップ後にアライン・ライトが点滅し、位置情報のアラインが正しく完了しなかったことを知らせます。

「IRS real align duration」 のチェックをはずすとIRSのポジション設定のタイムアップが2分になります。
チェックを入れてリアルモードにするとタイムアップの時間は実際のB767と同じ7分になります。

また、正しい操作を行ってもアラインに失敗する場合もあります。
L、C、R とIRUは3つありますので、アラインに失敗したIRUについて再度位置情報を設定しアラインし直さなければなりません。

アラインが正しく行われるとメインパネルのEADI、EHSI が表示されます。

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これで最初のFMC/CDUの操作は終了し、オーバーヘッドパネルのプリパレーションに戻ります。


17)ヨー・ダンパー・スイッチ・・・・・ON
ヨー・ダンパー・スイッチを L と R の両方ONにします。
ただし、「767 Pilot in Command」 では左(L)が実際のヨー・ダンパーの設定となっており、右(R)のヨー・ダンパーはFS2000のエルロンとラダーの連携をON/OFFするようになっていますので注意してください。

 


18)エンジン・エレクトロニック・コントロール・スイッチイズ・・・・・ON
左右両エンジンのパワーを制御するための EEC (エンジン・エレクトロニック・コントロール) スイッチ@Aがオンになっている事を確認します。
オンになっていない場合はオンにします。



 


●ハイドロ−リックス・・・・・SET
油圧を発生させるエレクトリック・ハイドロ−リック・ポンプ・スイッチを操作する場合は必ずグランド・クルーと連絡をとって行います。
「Level-D 767」 ではここでのグランド・クルーとの交信はありません。

★油圧システムについて
B767 の油圧システムは 3 つの別々のシステムに分類されます:「左と中央と右」
それぞれのシステムは複合ポンプを持っており、それぞれ違う電力ソースにより動作します。
システムは 1 または 2 つのシステムが失われても他のシステムを制限し、基本的な飛行のコントロールができるように設計されています。
自動的に、または手動により完全な油圧システムの故障が起きても飛行をコントロールできるようにするために展開することができるラムエアタービン ( RAT ) も備えています。


19)エレクトリック・ハイドローリック・ポンプ・スイッチイズ・・・・・OFF

油圧システムを起動させます。
油圧システムは機体の航法装置、エルロンやラダーなど非常に重要な動作のためのパワーです。
@B・・・・・左右2つの電気駆動のデマンド・ポンプ
DE・・・・・中央に2つの電気駆動のプライマリー・ポンプ
A・・・・・・・・エアー駆動のデマンド・ポンプ
CF・・・・・左右のメインエンジン駆動のプライマリー・ポンプ

このほかに油圧を発生させる装置として非常用のラム・エアー・タービン ( RAT ) があります。
ラム・エアー・タービンについては後述します。


LとRのエンジン・プライマリー・ポンプ・スイッチをONにします。それ以外のスイッチはOFFにしておきます。
@ABをAUTOに、CFをONにします。

中央の電気駆動プライマリー・ポンプは2つありDEこのうちの右側のポンプはスイッチをONにしていても他の油圧用の電気駆動ポンプが全てONになっていて、供給する電源系統が1つしかない場合には電力の節約のためPRESSライトが点灯しポンプは動作しません。どれか1つでも電気駆動ポンプをOFFにするとPRESSライトが消えポンプが働きます。
このような細かなところまで767PICでは再現されています。確認して見てくださいね。 (^^

中央のハイドローリック・プライマリー・ポンプDEはコクピット・プリパレーション終了後、グランドクルーに連絡を取って奇数便の場合は1を、偶数便の場合は2をONにします。



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