★オーバーヘッドパネル操作 B




20)アナンシエーター・パネル・・・・・CHECK
非常ドア、搭乗口ドア、カーゴドアの閉め忘れや各種装置の異常を表示します。
搭乗ドアのかけ金(ロック)が完全にかかっていないと、オレンジ色(amber)の警報表示板が点灯します。
航空機の諸系統の作動状況等を乗務員に視覚的に知らせるライトで、色はオレンジ、青、緑が用いられ、知らせるべき状況の種類によって使い分けられています。
一般にオレンジはシステムが故障したこと、青はシステムが作動中であること、緑は正常な(安全な)状態であることを示します。

 


21)HF・レディオ・・・・・OFF
HF・受信機は左右に2つ装備されています。

(1)超短波通信装置(VHF communication system)
周波数118MHz〜136MHzのVHF帯を使用した近距離通信装置。VHF帯の電波は非常に安定した通信ができ、アンテナ系統も小型化されるため、国内線および空港周辺での通信連絡はほとんどこの通信装置が利用されています。航空会社では、国内線に会社専用のVHF通信(カンパニー超短波ラジオ)のネットワークを持ち、全路線にわたって空地間の通信連絡に利用しています。航空機の通信は、送信、受信とも同じ周波数を使用しているので、送信スイッチを押したときだけ送信状態で、それ以外は受信状態となるpush-to-talk(PTT)方式を使用しています。
(2)短波通信装置(HF communication system)
2MHz〜30MHzの周波数を使用した遠距離通信装置。一般的に国際線を飛行する航空機のみに装備されています。HF帯の電波は、電離層伝播によって遠距離まで到達しますが、電離層の状態によって最適の周波数が異なるため、各地域ごとに気候昼夜の別を考えて数波以上の周波数が割り当てられており、地上から指定された周波数を用いて通信しています。通信電波は従来の振幅変調(AM変調)式に加えて、最近は単側波帯(SSB:single side band)の通信方式が多用されています。振幅変調の場合、周波数成分は搬送波、高側波帯、低側波帯の3成分を持っており、混信することなく通信するには通信周波数の周波数間隔を側波帯の分だけ離さなければなりません。SSB方式では上側波帯(または下側波帯)のみを送信するのでチャンネルの増加が可能であり、消費電力が少なくてすむなどの利点があります。


 


22)バッテリー・スイッチ・・・・・ON
23)スタンバイ・パワーセレクター・・・・・AUTO
バッテリー・スイッチがONになっていることを確認します。
スタンバイ・パワーセレクターがAUTOになっていることを確認します。

 


24)ジェネレーター・コントロール・スイッチイズ・・・・・ON
25)バスタイ・スイッチイズ・・・・・AUTO
26)ジェネレーター・ドライブ・ディスコネクト・スイッチイズ・・・・・SAFETY(セイフティード)
ジェネレーター・コントロール・スイッチがONになっていることを確認します。
バスタイ・スイッチがAUTOになっていることを確認します。

左右の両エンジンのジェネレータ・ドライブ・ディスコネクト・スイッチがOFFになっていることを確認します。このスイッチは安全のためのカバーが付けられています。発電機のオーバーヒート、または正常に動作しない場合、このジェネレーター・ドライブ・ディスコネクト・スイッチを使うことにより発電機がエンジンから切り離されます。767PICではこのスイッチをダブルクリックすることにより動作させます。安全のためシングルクリックでは動作しません。このスイッチをダブルクリックして発電機のドライブシャフトをエンジンから切断すると DRIVE ライトが点灯します。いったん発電機を切り離すと、再接続するには地上にてグラウンド・クルーによる作業が必要になります。767PICでは地上にてグランド・リクエスト・メニューを使ってのみ再接続することができます。飛行中は再接続はできません。

 


27)(APUが回っていなければ)APU・・・・・START
APUの始動については前述の説明をご参照下さい。

 


28)ボイスレコーダー・・・・・TEST
ボイスレコーダーのテスト・ボタン(白いボタン)を4秒間押し続けテストトーンの音がする事を確認します。
ボイスレコーダー(操縦室音声記録装置CVR)は飛行記録装置(FDR)と同様航空機の事故調査用の機器で、事故当時の状況を知るために操縦室内の会話や管制機関との交信内容を録音しておく装置です。音声通信や信号音は、操縦室内のどの乗務員が通信していたのか識別できるよう4チャンネルの録音テープに記録されます。機長、副操縦士、航空機関士の音声通信と操縦室内に設けられたエリアマイクから収録した室内の会話音や操作音の四つです。CVR は事故により航空機が破壊・火災にあっても、記録内容を確実に保存するためFDRと同様、その心臓部の録音テープは耐熱・耐衝撃構造のカプセル内に収められて、1,100℃の温度に30分間、1,000Gの衝撃に0.011秒まで耐え、海水、ジェット燃料などの中に48時間おかれても浸されないようになっています。また,海上で事故を起こした場合、水中に没したCVRの位置を知らせるために、超音波信号を30日間自動的に発信させる機能を備えています。

 


29)ポジションライト・・・・・ON
ポジションライトFをONします。それ以外のライトスイッチはすべてOFFにします。

 

@ Panel Flood Lights:
パネル投光ライト : パネル投光ライトのON、OFFをトグルで切り替えます。

A Light Override Switch:
ライトオーバーライドスイッチ : コクピット内の天井照明をシミュレートします。これが押されるとすべてのパネルの照明が行われます。

B Runway Turnoff Lights:
滑走路進入ライト : 滑走路進入ライトを左右別々に制御します。このライトは主翼付け根のランディングライト群の中に設置されています。これらはランウェイサイドとタクシーウェイで点灯されます。

C Taxi Light:
タクシーライト : タクシーライトのON、OFFを行います。タクシーライトはノーズギア群の底部近くに設置されています。

D Landing Lights:
ランディングライト : 左右のランディングライトを別々に制御します。

E Nose Gear Lights:
ノーズギアライト : ノーズギアライトのオンオフをします。ノーズギアの上の方に2つのノーズギアライトがあります。このライトは離着陸のときに使用します。

F Position Lights:
ポジションライト : ポジションライトのオンオフをします。ポジションライトは翼の先端にあって、赤、緑、白色をしています。

G Red Anti-collision Lights:
赤色衝突防止ライト : 赤色回転ビーコンのオンオフをします。このライトは胴体の上下についています。

H White Anti-collision Lights:
白色衝突防止ライト : 白色衝突防止ライト(ストロボタイプ)のオンオフをします。このライトは両主翼の先端についています。

I Wing Lights:
ウィングライト : ウイングライトのオンオフをします。このライトは胴体の両側にあって、翼を照明します。

J Logo Lights:
ロゴライト : ロゴライトのオンオフをします。このライトは垂直翼を照明します。