★オーバーヘッドパネル操作 D




40)カーゴ・ヒート・・・・・ON
前後(フォワードとアフター)のカーゴ(荷物室)のヒーターをONにセットします。

 


41)ウィンドウ・ヒート・・・・・ON
左右および左右の前方の4カ所ウィンドウヒーターがあります。これらをONにセットします。
ウィンドウ・ヒートをONにする事により氷結、雨、ウィンドウの曇りを防ぎます。

 


42)HF・レディオ・・・・・OFF
HF・通信機が左右にあります。レディオについては前述の説明をご覧下さい。

 


43)キャビン・コミュニケーション・パネル・・・・・CHECK
キャビンやグランドなどとインターホンによる交信を行います。
グランドを呼び出すとメニューウィンドウが表示されGPUの接続などグランド・スタッフに色々な指示を出すことができます。
キャビンで温度が高い/低いなどお客さんからの苦情や機体の異常報告などがCA(キャビンアテンダント)さんから連絡されます。
キャビンの前方/中央/後方のCAさんから呼び出しがあるとポーンという音と共に FWD/MID/AFT のボタンがそれぞれ青く点灯します。
点灯したボタンを押すことによりCAさんと会話することができます。

下の画像では中央MIDのCAさんからの呼び出しです。

 


44)ノー・スモーキング・スイッチ・・・・・ON
45)ファースン・ベルツ・スイッチ・・・・・ON
ノー・スモーキング・スイッチをONにセットします。
ノー・スモーキング・スイッチをONにすると 「ポーン」 と音が鳴って、キャビンではノー・スモーキング・サインが点灯します。
ノー・スモーキング・スイッチがオート・ポジションの場合、ランディング・ギアが完全にエクステンドすればキャビンのノー・スモーキング・サインが点灯し、リトラクトされれば消灯します。
現在、国内線、国際線とも完全に禁煙なので常にONのままです。

ファースン・ベルツ・スイッチをONにすると 「ポーン」 と音が鳴って、キャビンではファースン・シート・ベルト・サインが点灯します。

 


●客室与圧調整システム
このシステムは高高度を飛行する航空機の乗客・乗員を気圧変化から守り、安全性と快適性を確保するものです。

  1. 機内気圧高度の変化率
  2. 機室内外の差圧
  3. 機室気圧高度をコントロール

人間は急激な高度変化(気圧変化)に対応できないので、航空機の上昇・下降率に関係なく機内の気圧高度は独立してコントロールされます。現在の大型ジェット旅客機では、飛行高度が7,500mくらいまでなら機内を地上と同じ気圧に、地上の大気圧の約1/5となる高度12,000mでは高度2,000m内外の気圧状態を保つようになっています。この場合の機内外の差圧は約0.6kg/cm2になります。客室与圧装置は、エンジンからの加圧された空気を使用し、与圧制御板(cabin pressure control panel)、与圧制御器(cabin pressure controller)、圧力調整弁(cabin pressure control valveまたはout flow valve)から構成され、出口の圧力調整弁の開度を調整することによって機内の圧力調整を行っています。

46)キャビン・アルティチュード・オート・レート・コントロール・・・・・INDEX
ノブ@を印があるところに回しておきます。これによりキャビンの気圧は、飛行機が上昇時は500フィート/分、降下時は300フィート/分となります。

47)ランディング・アルティチュード・・・・・SET
A目的地の空港高度に合わせます。今回の目的地は函館空港で高度は108フィートです。設定は10フィート単位になっていますので一番近い110フィートにセットします。

48)キャビン・アルティチュード・モード・セレクター・・・・・AUTO1・2
モード・セレクターBをセットします。奇数便は1、偶数便は2を使用します。

3つの計器の指針に以上が無いことを確認します。

 


49)イクイップ・クーリング・パネル・・・・・SET
装備冷却セレクタで装備の冷却モードをAUTOに設定します。
電子関連の区画にあるフライトデッキの計器や装置は共通の空気供給、冷却ファン、排気ダクト を使用し冷却されます。システムの制御はオーバーヘッドパネル上にあるセレクタスイッチを AUTO、STBY や OVRD の位置に設定することで行われます。コントローラは通常 AUTO の位置にします。これはシステムが自動実行できるようにするためです。他の位置は自動システムが故障した場合、もしくは煙が電子区画において感知された場合に使われます。