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IN REAL AVIATION. Level-D Simulations 767-300...........Page
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ELECTRICAL SYSTEM
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電気システム
航空機の電力には、航空機バッテリー、補助動力ユニット(APU)、外部電源、2つのエンジン駆動発電機の4つの電源があります。
航空機各部への動力はACバスとDCバスを通じて供給されます。
通常パイロットの行う作業は、APUか、地上の外部電源を選択することことに限定されます。
バッテリー電源
航空機のバッテリーは電気パネルの最上部にある保護付きスイッチによって制御されます。そしてこのスイッチはすべての作業時にONにしておきます。
バッテリーは、他の電源がいずれも供給不能のときに、航空機の重要なシステムにDC電源を提供します。
バッテリー電源がONとされたときは、ホットバッテリバス、バッテリバス、予備ACバス、予備DCバスの4つのバスから電源が供給されます。
これらのバスにより、航空機飛行に必須の緊急装置、無線機、予備計器に電源が送られます。
もし他の電源が使用不可能なときは、バッテリはこれらのシステムに約30分間、電力を供給できます。
このとき、MAIN BAT DISCH 表示が、バッテリー放電中であることを示します。
予備バスへの電源供給は 予備電源セレクタにより指定します。
この予備電源セレクタは、回転スイッチになっていて、OFF,AUTO,BATの3つの項目を選択できます。
この予備バスに追加される制御は重要です。これらのバスは予備飛行計器と基本的な警報回路に対して電源を供給するからです。
AUTOモードでは、優先順位に基づいて自動的に予備バスに電源が供給されます。(バッテリーが供給可能な限り)
セレクタがBATとなっていると、たとえ他の電源が供給可能であっても、バッテリ電源だけが予備バスに供給され、バッテリは消費されていきます。
セレクタをOFFにすると、予備バスには電源が供給されません。
セレクタは通常操作のためにAUTOの位置になります。
他のモードは電気系統の非常操作に用いられます。
次のリストはバッテリと予備バスによって電力が供給される重要な設備・機器の簡単なリストです。
バッテリーバス: - APU 燃料ポンプ - エンジン、APU火災検知器 - エンジン燃料バルブ - ブリードバルブ - エンジンスタートコントロール - 燃料供給切替バルブ - 燃料量計器 - RAT自動展開システム - 予備エンジン表示計器 |
スタンバイバス: - ブリードエア分離バルブ - キャビン圧手動コントロール - 予備高度計、姿勢指示器、ILS - 加圧表示器 - 左側VHF無線機 - 左側NAVシステム(VOR,ADC,RDMI) - 予備起動装置 - 中央ILS受信機 |
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ホットバッテリーバス: - APU燃料バルブ - エンジンとAPUのファイアボトル - IRSバックアップシステム - RAT手動展開システム |
補助動力装置(APU)
APUは、航空機後尾に設置されているガスタービンエンジンです。
APUは地上または飛行中に電力と圧力空気を供給するために使用します。
APUはすべての電気系統からの電力供給要求に対応できます。
APUは普通、航空機がゲートにいるときやエンジンスタート時に使用されます。
APUのコントロールは電気パネルの下部にある回転セレクタスイッチによって行います。
APUからの電力分配を制御するには、電気パネルの最上部近くにあるAPUジェネレータブレーカによって行います。
通常の操作では、APU GENスイッチをIN(押し込んだ状態)にしておきます。
APU GENスイッチをINにすると、動力の分配は自動的にコントロールされます。
APUをスタートさせるには、航空機のバッテリ電源が常にONになっていなければなりません。
燃料は左側のFWD燃料ポンプから自動的に供給されます。
APUを起動するには、バネ仕掛けのAPUセレクタをSTART位置に回します。
APU起動時には、APU燃料バルブが開いてAPU FAULTライトが一瞬点灯します。
APU RUNライトが2度点滅して、システムのテストが完了したことを知らせます。
APUのスピードが安定して動力を供給できるようになると、RUNライトが点灯しそのまま点灯し続けます。
APUが安定して運転を開始するまでには60秒かかります。
APUをシャットダウンするには、セレクタスイッチをOFFの位置にします
APUの燃料バルブがしまってシャットダウンする間にAPU
FAULTライトが一瞬点灯します。
APUがシャットダウンされるとRUNライトは消えます。
シャットダウンの前にAPUのエアが使用されていた場合、APUは冷却のためにさらに1分間作動します。
この間、APUスイッチがOFFになっていても、APUはRUN状態を継続します。
冷却期間中はスタートスイッチを一時的にSTART位置にするだけで、シャットダウン手続きをキャンセルできます。
この操作は、シャットダウンの指示をキャンセルし、APUをRUN状態にします。
外部電源
外部電源を使用するには、LEVLE-D Ground Requestメニューを開き、“Power
connection”を選びます。
メニューから外部電源が選択されると、電気システムパネルの最上部の近くにあるEXT
PWRのプッシュボタンにあるAVAILライトが点灯します。
航空機から外部電源を切り離すにも、Ground
Requestメニューから行います
外部電源は電気システムから自動的に使用されることはありません。
外部電源を使用するにはEXT PWRの押し込みボタンを使って手動で行わなければなりません。
外部電源が使用可能なのは押し込みボタンのAVAILライトが点灯している時だけです。
プッシュボタンを押せば外部電源が電気システムに電力を送ります(ONライトの点灯がこのことを示しています)。
外部電源が使用されると、すべての電力ソースに優先して外部電源が使用されます。
EXT PWRのプッシュボタンを2回押すと、電気システムから外部電源が除外されてONライトが消えます。
エンジンスタート中以外に、外部電源のシステムからの除外が自動的に行われることはありません。
エンジンがスタートすると当該エンジンの発電機がその電気システムに自動的に電力を供給します。
2番目のエンジンがスタートすると両方のエンジンが電気システムに電力を供給するので、EXT
PWR ONライトは消えます。
外部電源の航空機からの切り離しは、LEVLE-Dメニューからグランドにリクエストして手動で行わなければなりません。
エンジンジェネレーター(発電機)
左右のエンジンによって駆動されている発電機はジェネレータコントロールブレーカによって電気システムに連結されます。
これらの発電機は各々独立して駆動し、個々にすべての航空機システムに電力を送ることができます。
各々の発電機のコントロールは、電気パネルにあるGEN
CONTスイッチから行います。
これらのスイッチは、すべての通常作業時においてINのままにしておきます。こうしておくことにより発電機の制御は自動的に行われます。
発電機がオーバーヒートしたり異常が生じた場合は、GEN
DRIVE DISC スイッチを使ってエンジンから切り離すことができます。
このスイッチをダブルクリックすることで発電機が切り離され、DRIVE
ライトが点灯します。
エンジンを切り離した後の再接続はLEVLE-Dグランドリクエストメニューから再接続を要請したときのみに可能です。
電力の分配
バスタイシステムは左右の交流バスへの電力分配を制御します。
通常の操作では、両方のエンジン発電作動とともに、バスタイスイッチは左右の電気システムを分離します。これによりそれぞれの発電機は当該メイン交流バスに電力を供給します。
このシステムの制御は、電気パネルにある2つのスイッチにより行います。
通常、これらのスイッチはAUTOポジションになっていて、OFFにスイッチするには操作が必要です。
AUTOポジションでは、バスタイスイッチは自動的に開閉するので、それぞれのメインACバスにのみ電力が送られることになります。
バスタイスイッチは次に示す電力供給源優先順位に従ってそれぞれのメインACバスへ電力を送るように制御します。
外部電源を選択すると外部電源が上記に優先して使用されます。
この場合、バスタイスイッチは外部電源がメイン交流バスに電源を送れるように閉じられ、エンジン発電機であれAPU発電機であれ、発電機からの電力供給は停止されます。
外部電源がONの場合、EXT PWRプッシュボタンを2回押して再選択しなければなりません。
両方のエンジンがスタートすると外部電源の使用は自動的に解除となります。
メインACバス
左右のメインACバスはほとんどの航空機システムへの主電源となっています。
このバスは、APU、エンジン発電機、あるいは外部電源から電力を受けることのみが可能です。
通常、左の発電機は左側のACバスに電力を供給し、右側の発電機は右側のACバスに電力を供給します。
発電機が故障するとバスタイは、残りの発電機が両方のACバスに電力を送るように中継します。
このとき、もしAPUがONであれば、バスタイシステムはメインバスを再分離するように対応します。
左のメインACバスは機体にとって最も重要なバスです。
次にあげる航空計器の電源となります。
右のメインACバス電力はもっとも重要なシステムとスタンバイバス、バッテリーバスに使用されます。
ユーティティバス
メインの電気パネルには左右のユーティティバススイッチがあります。
これらのバスは調理室の器具や左右の空調ファンに電力を供給します。
これらのスイッチは、通常、ONに保たれます。
エンジンスタートの間、これらのバスはスタート用の電力を確保するために自動的に負荷削減が行われます。
負荷削減に入ると、エンジンスタート手順中、Utility
Bus OFFライトが点灯します。
バッテリーと予備バスコントロール
1- Battery Switch:
バッテリースイッチ : システムへのバッテリー電源を制御します。
2- Battery Discharge Light:
バッテリ放電ライト : メインバッテリーが放電中に点灯します。
通常、バッテリは右側のメインACバスから充電され、このライトは消えています。
2a- APU Battery Discharge Light:
APU電源放電表示ライト : APU電源が放電中に点灯します。
3- Standby Power Selector:
予備電源セレクタ : 予備電源への電源ソースを制御します。
4- Standby Bus OFF Light:
予備バスOFFライト : ここが点灯しているときはスタンバイバスに電源が送られていません。
なにか、重要な機器が故障している可能性があります。(例:予備航行計器など)
電気系統のコントロール
1- APU Generator Control Switch:
APU発電機コントロールスイッチ(押し込み式 : APU発電機ブレーカを制御します。
2- External Power Control Switch:
外部電源コントロールスイッチ : このスイッチを押して外部電源の使用、使用中止を行います。
3- Bus Tie Control Switches:
バスタイコントロールスイッチ : 左右のACバスへの電力の流れを制御します。
4- Main AC Bus Off Light:
メインACバスOffライト : 点灯中は、それぞれのメインACバスに電力が供給されていないことを示します。
5- Utility Bus Control Switches:
ユーティテリティバスコントロールスイッチ : ユーティテリティバスへの電力を制御します。
6- Generator Control Switches:
発電機制御スイッチ : それぞれのエンジン駆動発電機からの電力を制御します。
7- Generator Drive Disconnect Switches:
発電機駆動切断スイッチ : ここをダブルクリックすると発電機をエンジンから切り離します。
一度切り離されると発電機は利用ができなくなり、グランドリクエストメニューからグランドに要請しない限り再接続できません。
1- APU Selector Switch:
APUセレクタスイッチ : APU操作を制御します。
APUのスタートを成功させるにはバッテリースイッチがONになっていなければなりません。
2- APU RUN Light:
APU RUN ライト : ここが点灯しつづけますと
APU が始動し電力と空気力が使用可能になったことを表しています。
3- APU FAULT Light:
APU故障ライト : ここが点灯し続けているときはAPUに故障が生じています。
APU燃料バルブが作動するとこのライトは一瞬だけ点灯します。(スタートまたはシャットダウン中)
電気システム通常操作手順
PREFLIGHT 飛行前
バッテリースイッチ ON スタンバイ・パワー・セレクター - AUTO APU GENスイッチ 押してINにします。 バスタイスイッチ AUTO ユーティリティバススイッチ ON GEN CONTスイッチ 押してINにします。 APU 起動してON位置にしておきます。 または 外部電源 利用可能にします(ONを押す、AVAILライトが点灯します)
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STARTING 出発時
出発後: APU OFF または 外部電源 切り離し(APUがONであり、AVAILライトが消えていることを確認します) |
IN FLIGHT 飛行中
通常作業では何の操作も必要ありません。 |
POSTFLIGHT 飛行終了後
ゲート到着前: APU セレクタでSTARTし、セレクタON位置にします。 または 外部電源を使用可能にします(外部電源ON、AVAILライトが点灯します) 航空機の完全シャットダウン時: APU OFFにします。 または 外部電源 切り離し(ONを確認し、AVAILライトが消えていることを確認します) スタンバイ・パワー・セレクター OFF バッテリスイッチ OFF |
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