約一年ぶりの更新である。全然更新していなかったので、もう更新はされない のだろうと思っていた方もいるだろう。
じゃあ、これからまた頑張ってばりばり更新するかというと、それは知らん(^^;)。 気が向いたときに書くという、ゲリラ的な書き方になると思う。
私事になるが、この一年間に FS 関係ではいろいろと大きな変化があった。
ver 3.1/3.2 の開発では、実際に一日かけて名古屋の街をカメラ片手に歩き回り、 データ作成に必要な写真を撮影した。テレビ塔にも十年ぶりくらい登った。 まだ作りたいオブジェクトがいろいろあるので、しばらくバージョンアップ が続くと思う。
ところで、その名古屋シーナリであるが、いままで名古屋シーナリ関係の話は ここでいくつか書いてきたにもかかわらず、作成のいきさつをまだ書いてないこと に気づいた。考えてみると作成を開始してもう４年も経っており、開発当初の ことはもうかなり忘れてきてしまっているので、今のうちに書いておくことに しようと思う。
シーナリ作成は学生時代から興味があったのだが、そのころシーナリ作成 に関する情報がほとんどなかった。唯一あったのは BGL の構造について かかれた BGLSTRUCT くらいである。最初にこれを読んだときにはそれなり に興奮した記憶があるが、なにしろ BGL を作成するツールを開発するのは かなり大変である。bglcomp というコンパイラがそのあとに出てきたが、 なかなか使い方が難しそうなので、いまいちやる気が起こらなかった。
名古屋シーナリの開発を開始したのは 1995 年の秋頃だったと思う。 (ちょうど Windows 95 が発売されたのと同時期くらいだ。)
当時、私は社会人１年目で、責任のある仕事や大きな仕事もあまりなかったので、
で、SCASM を使ってちょっとしたビルを作ってみたら、割と簡単にできて しまったのである。なんだ、これならそこそこのシーナリも作れるじゃないか、 と思ったのが
ツールに関しては SCASM を使うか、Airport を使うかかなり迷った。 Airport は見た目が簡単そうだが、複雑な形状のオブジェクトを作ろうと すると SCASM を使わざるを得ないことが判明。また、Airport は空港を 作るのにはよいが、市街地を作るのにはどうもしっくりこないように 感じ、SCASM の一本槍で行こうと決めた。使いなれたエディタも使えるし。 そして、この方針は今でも変わっていない。
最初は、東京のシーナリを作ろうかと思ったのであるが、すでに東京の シーナリは日本人の作者が公開しているものがあったので、じゃあ名古屋を 作ってみようか、となったのである。 就職して初めて一人暮らしをするまでは、10年以上名古屋にすんでいたので、 郷愁というものもあったかもしれない。
当時住んでいたのは神奈川で、そうそう名古屋に帰れるわけでもないので、 「このビルの形状はどうだったかな？」と思っても簡単に確認することが できない。なので、発表当初のシーナリはほとんど全部
最近はインターネットの発達もあって割と簡単に資料が 手に入ったりするので、その点はましになっているのだが、 それでも記憶に頼るというのは現在でもあまりかわっていなかった りする。
そんなこんなで最初のバージョン 0.1 が出たのが '96/2/10 である。 今、久しぶりに v0.1 のアーカイブを眺めてみたのだが(私は 全てのバージョンのアーカイブを保存している）、実にシンプルで、 １０個強しかオブジェクトが入っていないが、それでも テレビ塔やセントラルブリッジや東山スカイタワーは入っていた。
このあと、最新の ver3.2 まで 15回バージョンアップを繰り返している。 我ながら良く続いているものだと思う。もうほとんど