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更新日 2009-02-01 | 作成日 2008-04-03

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アドオン

「アドオン」とは本体ソフトに組み込む追加ソフトのことを意味します。FS の世界では、あなたの好みの空港から好みの航空機を飛ばすことが出来ます。
FS を楽しむ上で重要な「アドオン」について基本的な仕組みなどについて説明します。あなたもその楽しみに触れてみませんか?

はじめに

FS 標準の「エアクラフト(航空機)」や「シーナリ(地形とか風景とでもいったら良いんでしょうか?)」に対して、さまざまな航空機を追加したり空港をアップグレードできるのも FS の楽しみです。
追加の方法などについては「hama」さんのサイトなどでも親切な解説がありますので、ぜひ訪れていただきたいものです。
    ■サイトご紹介 hamaのホームページ
さて、当サイトでは「エアクラフト」や「シーナリ」の追加についての基礎知識を含めて解説していきたいと思います。
マイクロソフト社の FS(とりあえず FS2002) は、その仕様を公開していることもあり、世界中の FS ファンや ソフトのメーカーが追加のエアクラフトやシーナリを公開または販売しています。
追加の方法については大きく分けて、

  (1)セットアッププログラムが用意されていて半自動で追加できるもの
  (2)自分でファイルのコピーなどが必要なもの
  ・・・があります。

 準備しておきたいもの
エアクラフトやシーナリを登録するには以下のソフトを用意しておくと便利でしょう。
  (1) 解凍ソフト
   入手したエアクラフトやシーナリのファイルは大抵圧縮ファイルとなっています。
   使用する際には解凍が必要となります。

  (2) テキストエディタ
   定義ファイル(Aircraft.cfg や Panel.cfg)を修正するのに必要です。
   Windows 標準のノートパッドなどより専用のソフトが使い勝手が便利です。
この解説では一般的な構成のファイルで説明をしています。実際には固有の設定が必要な場合がありますので「Read me.txt」等の説明ファイルをお読みください。

Add-On(エアクラフト)

まず、FS標準以外の機体を導入する「エアクラフト(航空機)」のアドオンについて解説します。

エアクラフト[FS2004まで](基本)

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aircraft
「aircraft」フォルダの中には、エアクラフトが機種ごとにフォルダ単位で入っています。例えばインストール直後の標準の状態では、ボーイング 737 が「b737_400」という名前のフォルダに入っています。
なお、このフォルダ名は実際のプレーや航空機の選択画面には直接影響しません。

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b737_400
一例として取り上げる「b737_400」フォルダの中にはいくつかのフォルダとファイルが入っています。
「aircragt.cfg」=エアクラフト定義ファイル。ひとつまたは複数の機体の定義が記述されています。
標準の「b737_400」では航空会社の違いで複数の機体が記述されています。

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aircraft
エアクラフトの形状ファイルが入っているフォルダです。

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sound
音源のファイルが入っているフォルダです。

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texture
機体の表面の描画に必要なファイルが入っているフォルダです。標準の「b737_400」の場合には「texture」「texture.1」「texture.2」のように複数のフォルダがあります。

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gauge
フォルダ の中には、エアクラフトが使用する計器(ゲージ)が機種に関係なく入っています。従ってこの中のファイルは追加に伴い増加していきます。

エアクラフト[FSXから](基本)

FS2004 まで「aircraft」フォルダ が航空機の基本フォルダでしたが、FSX では「SimObjects」フォルダ の中にある「Airplanes」フォルダ が基本となります。

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SimObjects
「SimObjects」フォルダの中には、「Animals」などといったフォルダーもあります。
どうやら動くものをグループに分けてフォルダーを区分しているようです。

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Airplanes
この「Airplanes」のフォルダが FS2004 までの「aircraft」と同じ役割を果たしています。

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B737_800
「Airplanes」フォルダの中には、FS2004 などと同様にエアクラフトが機種ごとにフォルダ単位で入っています。例えばインストール直後の標準の状態では、ボーイング 737 が「B737_800」という名前のフォルダに入っています。

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Animals
動物のフォルダには、「象」とか「しまうま」とかがいるみたいです。

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Boats
ボートというよりは船舶

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GrandVehicles
車両

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Misc
航空支援車両

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Rotorcraft
回転翼機(ヘリコプター)、以前は「Aircraft」のフォルダに入っていましたが独立しました。

エアクラフト(FAQ)

エアクラフトを追加してトラブルがあった時は、ひとまず FS を終了して内容をきちんと確認してみましょう。

 選択の段階での問題
追加したエアクラフトが選択画面に表示されない 新しく入れたエアクラフトが選択画面に表示されない場合があります。このような場合はフォルダの関係を確認してみましょう。
私も時々やってしまうことは、エアクラフトのフォルダの中に作った新しいフォルダの中にもうひとつフォルダを作ってしまうような場合です。
  正しい例:[aircraft]-[AAA(追加したフォルダ)]-[model などのフォルダ]
  誤った例:[aircraft]-[AAA(追加したフォルダ)]-[AAA]-[model などのフォルダ]
  ※エアクラフトの追加の場合は、フォルダの名称とファイルの関係を注意しましょう。

 プレーの段階での問題
エアクラフトの塗装が表示されない または 変な模様になってしまった エアクラフトがきちんと選択出来たのに塗装(テクスチャ)が表示されない場合があります。このような場合は定義ファイル(aircraft.cfg)の内容とテクスチャフォルダの名称を確認してみましょう。
(定義ファイルはテキストエディタ(メモ帳など)で開いてみましょう)
  正しい例:定義ファイルのテクスチャ指定とテクスチャの名称が一致している
       aircraft.cfg の中記述・・・「texture=AAA」
       テクスチャフォルダの名称・・・texture.AAA
  誤った例:定義ファイルのテクスチャ指定とテクスチャの名称が一致していない
       aircraft.cfg の中記述・・・「texture=AAA」
       テクスチャフォルダの名称・・・texture.A
TextureNG2-01.jpg

▲表示が正しくない例=機体がグレー一色でのっぺりしている。(指定が一致しないとテクスチャが貼られない)

TextureNG2-02.jpg

▲表示が正しくない例=マーキングが変な縞模様になっている。 (指定が一致しないテクスチャが貼られている)

TextureOK2-01.jpg

▲表示が正しい例=マーキングがきちんと表示された。(指定が正しく、テクスチャがきちんと貼られた)

TextureOK2-02.jpg

▲表示が正しい例=マーキングがきちんと表示された。(正しいテクスチャが貼られた または 正しいモデルに貼られた)

計器の一部が表示されない計器(ゲージ)の一部または全部が表示されない場合があります。このような場合はゲージファイルの場所を確認してみましょう。
  正しい例:ゲージファイルが全てゲージフォルダに入っている
  誤った例:追加した機体のフォルダの中にゲージファイルが残っている
  ※追加機体のフォルダの中にゲージファイルが入っている場合がありますので、自動インストールでない場合にはそのまま残りますので注意しましょう。


パネルの交換

エアクラフトのパネルは自分の好みのものに変更することが出来ます。まずは、パネルの基本をおさらいしましょう。
パネル(計器盤)は、パネルの上にゲージ(計器)が据え付けられています。当初は、単純な形状・色調のパネルにゲージを置いただけのものでしたが FS のバージョンアップとともに表現力が豊かになってきました。
また、パネルが主体だった表現も窓枠や壁面も取り入れられるようになりました。さらに、フォトリアルと呼ばれる実写の画像を加工したパネルも出てきました。
FS2002 からはヴァーチャルコックピットと呼ばれる立体感のあるパネルが一部採用されて FS2004 ではこの手法のパネルが基本となりました。

 757-200 2Dパネル

Cockpit_2D.gif

2Dパネルの特色は、平面(2D)の板の上に計器盤や壁面の画像が貼られていることです。
使用する画像をリアルなものを使用する事により下の例のように実機に近い表現が楽しめます。
このパネルは 1 つの視点(前・前右・右・・・)に対して 1 枚の画像が必要です。作者によっては全周の画像を用意していない場合もあります。
 757-200 3Dパネル

Cockpit_3D.gif

3Dパネルの特色は、立体的な表現と視点を自由に移動できるヴァーチャルと呼ぶに相応しいパネルです。
この3Dパネルは発展途上ともいえるものですが、ヴァーチャルな表現との引き替えに動作が重くなっています。立体形状やテクスチャの表現については、ある程度の妥協点を探っているようです。
 実際にパネルを交換してみる
パネルを交換するには、既存のパネルを流用する場合と新しいパネルを使用する場合があります。
例えば、B737-500 を導入した場合、この機体は実機でも B737-400 と同じ操縦席を使用していますから FS 標準の B737-400 のパネルが流用できます。
  1) B737-500 の中にある [panel] フォルダの名前を変更する。
    (後から戻せるように退避の意味で、例えば [old-panel] )
  2) 新しく [panel] フォルダを作成する。
  3) テキストエディタで次の 2 行を入力する。
        [fltsim]
        alias=B_737-400panel
  4) 「Panel.cfg」と名付けて [panel] フォルダに保存する。

また、新しいパネルに交換する場合も同様の方法で交換が出来ます。
例えば、B737-600 を導入したのにパネルが FS 標準の B737-400 を流用しているような場合には、どうしても新しい B737-600(-700なども同じ) 用のパネルを使用したいものです。
  1) B737-600 の中にある [panel] フォルダの名前を変更する。
    (後から戻せるように退避の意味で、例えば [old-panel] )
  2) インターネットなどを利用して B737-600 用のパネルファイルを用意する。
  3) 新しい [panel] フォルダを B737-600 のフォルダ中にコピーする。
  4) この時 [Gauge] フォルダがある場合には、その中のファイルを
    FS の中の [Gauge] フォルダにコピーします。
2Dパネルには2Dパネル用機体・3Dパネルには3Dパネル用機体という原則があります。(組み合わせが正しくない場合には、窓枠がダブるなどの表示の問題が生じることがあります)

Add-On(シーナリ)

続いて、FS標準以外のシーナリを導入する「シーナリ(空港や風景)」のアドオンについて解説します。

シーナリ(基本)

meshn.gif

FS では地形をメッシュの上にテクスチャを貼り付けるという手法で再現しています。FS で使用している標準のメッシュよりきめの細かいメッシュを使用したり、よりリアルなテクスチャを使用することにより表現力が豊かな地形を作ることが出来ます。(「タータンメッシュシーナリ」などと呼ばれています)
左図はメッシュの概念図(この上にテクスチャが貼られます。メッシュの色はイメージです。)

VFR_Scn.gif

最近の傾向として航空写真などをテクスチャとして利用した「VFRシーナリ」または「フォトリアルシーナリ」などと呼ばれるものがあります。
このシーナリでは実際の写真に基づいているためリアルな描写が楽しめます。ただしデメリットとしては、
 (1)ファイルのサイズが大きいので動作が重たくなる。
 (2)標準テクスチャとの境界が不自然になる。
などの問題が生じます。

シーナリのインストール

FS の世界では世界各国の主要な空港が登録されています。しかし、実際にはいくつかの空港を除いては空港ビルや施設などの表現が簡略化されています。また、地上の風景なども同様に共通の画像が使用されています。
新しい「シーナリ」を追加することによって、地形の表現を豊かにしたり、標準で登録されている空港や風景をより現実的なものにアップグレードできます。
シーナリの追加についてもエアクラフトと同様にインストールが自動で行われないものについては、自分でフォルダやファイルを作ったりコピーする必要があります。
手順としては、(1)シーナリに必要なフォルダやファイルの準備・(2)シーナリの登録となります。

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ADDON SCENERY
シーナリを追加するフォルダは特に限定されていませんが「ADDON SCENERY」フォルダがあらかじめ用意されているので、このフォルダを使用するものとして話を進めます。
また、このフォルダの中には「SCENERY」と「TEXTURE」フォルダがあります。本来ならこの 2 つのフォルダの中に新しく登録するシーナリに必要なファイルを入れていけば良いのですが、ファイルがごちゃまぜになってしまうという問題があります。
ここでは、1 つのシーナリ追加に対して 1 つのフォルダを作ることにします。

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AAA
一例として「AAA」という空港の追加しようと思います。はじめに「AAA」フォルダを作成します。
このフォルダの中に追加する空港の「SCENERY」と「TEXTURE」のフォルダをコピーします。

folder01n.gif


SCENERY
地形や構造物の形状に必要なファイルが入っているフォルダです。

folder01n.gif


TEXTURE
地形や構造物の表面の描画に必要なファイルが入っているフォルダです。

シーナリ(FAQ)

シーナリを追加してトラブルがあった時は、ひとまず FS を終了して内容をきちんと確認してみましょう。

 選択の段階での問題
追加したシーナリが選択画面に表示されない新しく入れたシーナリが選択画面に表示されない場合があります。このような場合はフォルダの関係を確認してみましょう。
私も時々やってしまうことは、エアクラフトのフォルダの中に作った新しいフォルダの中にもうひとつフォルダを作ってしまうような場合です。
  正しい例:[ADDON SCENERY]-[AAA(追加したフォルダ)]-[SCENERY などのフォルダ]
  誤った例:[ADDON SCENERY]-[AAA(追加したフォルダ)]-[AAA]-[SCENERY などのフォルダ]
  ※シーナリの追加の場合は、フォルダの名称とファイルの関係を注意しましょう。

Install01.jpg

また、シーナリが自動登録以外では、シーナリの登録がされていないので追加したシーナリのフォルダを登録しましょう。

インストールプログラムが用意されている場合には、あらかじめ作者がフォルダの位置を指定している(規定値=デフォルト)場合が大半です。
自分のFSのフォルダに当てはめてフォルダの指示を確認しましょう。

Install02.jpg

例では、
「C:Program FilesMicrosoft GamesFlight Simulator 9」
とありました。
ここではフライトシミュレータのフォルダが指示されています(海外版では「Flight Simulator 9のフォルダがデフォルト」)
作者の環境に合わせると、
「F:Program FilesMicrosoft GamesFlight Simulator 2004」
となりました。
プログラムのインストール時には、デフォルトのフォルダの意味を十分に理解してから先に進みましょう。

 プレーの段階での問題
ターミナルなどの塗装が表示されないシーナリがきちんと選択出来たのに塗装(テクスチャ)が表示されない場合があります。このような場合はテクスチャフォルダの名称を確認してみましょう。
また、シーナリによっては周辺の木々などのテクスチャを別のファイルから流用するものがありますので Read Me などの説明ファイルを確認しましょう。
(下の例では Read Me には特に記述がありませんでしたが、同じ作者の作品ではテクスチャの指定があるものが多いので、もしやと思い同じファイルを使用したら解決しました。)
TextureNG1-01.jpg

▲表示が正しくない例=衝立のような板が見える。

TextureNG1-02.jpg

▲表示が正しくない例=格納庫がグレー一色でのっぺりしている。

TextureOK1-01.jpg

▲表示が正しい例=衝立のようなものが実は樹木だった。

TextureOK1-02.jpg

▲表示が正しい例=やはり、きちんとしたディテールがあった。

エアクラフトの位置がずれてしまうシーナリを追加した後に空港に行ってみると自分の飛行機が止まっている位置がずれている場合があります。
これは、FS 標準で登録されている空港情報(滑走路の寸法や位置・駐機場所の位置など)と追加した空港の見た目の位置がずれているからです。
この位置のずれ方が大きいと滑走路にいるはずなのが、滑走路脇の草むらに停まったりしてしまうことになります。どちらの情報が正しいかというのは別にしてこのままでは不便です。

FS2002の場合

AFInst.jpg

操作画面です。>
この空港情報を変更するソフトのひとつに「AFInstaller」があります。このソフトの役目は空港の情報が記載されたファイルをドラッグアンドドロップで FS の空港情報を更新するものです。
以下のファイルを使用しています。

  [UTL] afcad132.zip(AFInstallerを含むソフト)

このソフトを解凍してFS2002のフォルダに移動しておきましょう。
  (1) 「AFInstaller.exe」をダブルクリック。
  (2) 使うファイルをドラッグアンドドロップ。
  (3) 更新が成功すると下の表示になります。

FS2004の場合
FS2004になって根本的に変りましたので、FS2002のファイルは使用できません。
また、ファイルが用意されている場合はファイルのコピーだけで済むため「AFInstaller」が不要となったようです。
FS2004での空港情報はシーナリファイルと同様に「***.bgl」という形式で扱われるようになりました。
新しく入手したファイルは、[ADDON CENERY]-[SCENERY] に入れておきましょう。(指示がある場合は指示に従ってください)

標準の空港に新しい空港情報ファイルを追加した場合は、標準で省略されていた新しいゲートなどが追加されます。(たいていはこのようなゲートや駐機場所の追加が多いようです。)
作者によっては標準の空港情報ファイルを差し替えるようにしているものもあります。(標準の滑走路・ゲートの位置の見直しを含んでる場合)
標準の空港に新しい空港情報ファイルを追加した場合は、標準で省略されていた新しいゲートなどが追加されます。(たいていはこのようなゲートや駐機場所の追加が多いようです。)
作者によっては標準の空港情報ファイルを差し替えるようにしているものもあります。(標準の滑走路・ゲートの位置の見直しを含んでる場合)